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動物まめ知識

動物園を10倍楽しむ法則 【動物まめ知識 】

ライオンだねぇ、シマウマだねぇ、だけではありません。口から鼻から眼から、お隣さんとのご挨拶など大人ならではの楽しみ方があります。


★動物園の楽しみ方★
 
最近、動物園に行きましたか?
「動物園は子供のための娯楽施設」と決め込み、大人になってからは一度も足を運んでいない、というあなた。いえいえ。動物園は大人でも楽しめる、いや、大人だからこそ楽しめる場所なのです。

発見と学びにあふれ、知的好奇心を刺激される上に、公営の施設が多いため入場も安い。頭と心、懐に加え、広大な園内を歩くことは体にも良いと思いませんか?
 
そこで、今回は動物園の良さを改めて見直し、大人だからこそできる楽しみ方を提案していきたいと思います。


★変化を遂げる動物園★
 
「動物はどうせ寝ているし、混んでいると人の頭を見に行っているようなものだし、臭いし…」というマイナスのイメージを動物園に抱いている方も少なくはないでしょう。しかし、動物園も進化し続けています。

閉園の危機から一転、全国から観光ツアーが組まれるほどの人気動物園に変貌した日本最北端の動物園「旭川市立旭山動物園」は、まさにその代表。

かつて動物園と言えば、動物の姿・形を眺めるだけのものでした。運がよければ、えさを食べる姿くらいは見ることができたでしょうが、狭く、画一的な檻の中ではその動物特有の行動も制限されていたことが多かったようです。動物園よりもテレビの動物番組の方が、よりリアルに動物本来の行動や能力を見せている、という人もいたほどです。
 
しかし、旭山動物園は、その展示方法を見直すことで、画期的な変化を遂げたのです。


★動物の「行動」を見に行く動物園★

旭山動物園の小菅園長は、その独自の展示方法を「行動展示」と呼んでいます。つまり、姿や形ではなく、その動物の「特徴的な行動と能力」を見てもらうための展示方法です。

例えば、ここではオラウータンのたくましい腕力と樹から樹へとダイナミックに移動する姿を、地上17Mに張られたロープの真下から観察することができます(夏季限定)。また、夜行性で日中は寝ていることの多いユキヒョウですが、例え寝ていても残念がることはないのです。

なんと檻の下は、人が通り抜けできる様になっていて、見上げると雪の上でも滑らないように、足の裏まで全て毛で覆われている様子がはっきりと観察できるのです。

このように、その動物ごとに独自の展示方法を工夫している施設がだんだんと増えてきています。動物本来の息づかいと躍動感を感じることができる動物園。これが新しい動物園なのです。


★大人の楽しみ方その1 情報収集★
 
あるTV番組で犬が水を飲むときに舌をどのように使うのか、がクイズになっていました。答えは「舌を外側に曲げ、スプーン状にして飲む」でしたが、よく目にする「水を飲む」という行動にも知られざる犬特有の生態があったのだと、気付かされます。
 
知識を得た上で、実際観察してみることはそれまでと違った楽しさと発見を運んでくれます。

動物園に出かける前には、是非、知的好奇心をかきたてておきましょう。各施設のホームページを始め、全国の動物園が検索できるサイトや、動物の生態に関するサイトなど多くは、インターネットから情報収集できます。

動物について興味の向くままに調べていくと、自然とどんな動物の何を見て、何を知りたいのかという自分なりのポイントが絞れてきます。

例えば、一種の動物について知識を深めるもよし、様々な動物の尻尾の形を見比べるもよし、えさの食べ方の特徴を観察するもよし。きっと、自分だけの楽しみ方をコーディネートできるはずです。


★大人の楽しみ方その2 オリジナルプランを練る★
 
「あ、ライオンだ。オスとメス1頭ずつね。はい。じゃ、次トラ行こうか」と、単に動物がそこにいることを確認して回るだけでは、楽しさも半減です。見た動物の数が問題ではありません。

まず入園したら園内地図やパンフレットをチェックし、どのように回るのか計画を立てましょう。ほとんどの場合、順路が設定されていますが、見たい動物や混雑具合に応じ、自分で設定するのが大人流。また、えさの時間や赤ちゃんが生まれたなどの最新情報も早めにゲットしておくと、計画が立てやすくなります。 

ちなみに、動物が最も活発に動くのは、開園直後からお昼まで。寝室から出たばかりの時には動物同志で挨拶をしたり、縄張りの点検をしたり、運動をしたりする姿を見られます。団体客が多いのも午前中のこの時間ですが、ほとんどの場合、順路通りに進むので、まずは、最も行動を観察したい動物に直行するのもひとつの手です。


★大人の楽しみ方その3 ひとワザ加えた動物の見方★
 
動物によっては、檻ではなく広大な運動場にいる場合もあります。そんな時役立つのが、双眼鏡です。キリンの反芻(はんすう)する口元や、ゾウの鼻の使い方など細かいところまで観察できます。
 
また、種目や生息地などの説明板を、より理解するためにはポケットサイズの世界地図や動物図鑑が頼りになります。環境による体のつくりの違いなど、細かな観察ポイントも見えてきます。

また細部に着目して、見比べてみると、新たな発見があります。例えば蹄(ひずめ)の形。よく説明板に「奇蹄目」とか「偶蹄目」と分類されていますが、要は蹄の数が奇数か偶数かの違いです。

実は、一度胃に入れたものを再び噛み直す「反芻(はんすう)」という消化システムは、偶蹄目だけのものです。蹄が偶数ならば、是非、もぐもぐする口元も併せて見てみましょう。

このように単に見るだけではない、発見する喜びが大人の楽しみ方なのです。


動物園の新たな楽しみ方を見つけられそうですか?施設や自治体によっては解説員の方と園内をめぐる大人向けのプログラムを設けているところもあるので、参加してみるのも楽しいでしょう。

また、小さいお子様と訪れる予定のお父さん、お母さんには更なる楽しみ方があります。動物とご対面したときのお子様のちょっとした一言(感想)に注意深く耳を傾けてみてください。子供の常識にとらわれない着眼点が、その動物の新たな特徴を発見させてくれることがあります。
 
今度の休日は是非、動物園で大人の知的レジャーを楽しんでください。

キーワード

動物園 レジャー ライオン やぎ