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飼い方

お家で愛犬の耳掃除をしてみよう 【飼い方】

愛犬の耳が汚れやすい、臭いが気になるなど・・・耳のお手入れに悩んでいる飼い主さんは大勢いらっしゃると思います。
しかし、お家で上手に耳の掃除をしてあげれば、今まで気になっていた汚れや臭いも解消でき愛犬も快適に生活が送れるようになります。



★耳の汚れやすい犬種とは?

耳の汚れやすいワンちゃんとは、長毛で耳の垂れ下がったワンちゃんです。耳が垂れ下がっていることで、通気性が悪くなり耳の中で湿気がたまり蒸れてしまったり、細菌が繁殖しやすい状態になってしまうからです。
また、長毛種は耳の中にも毛が密生して生えているため、上記と同じことがいえます。
犬種でいえば、シーズーやアメリカン(イングリッシュ)コッカースパニエル、マルチーズ、ゴールデンレトリーバー、プードル、ダックスフンドなどがあげられます。


★耳の構造を教えて!★

ワンちゃんの耳の構造は人間と少し違います。
ワンちゃんの耳は、外耳・外耳道・鼓膜・中耳・内耳に分けることができます。
人間と違うところは、外耳道です。人間の外耳道は水平にまっすぐ鼓膜に向かっており、耳の中へ光を当てると、鼓膜まで見ることができます。

しかし、ワンちゃんの場合外耳道がL字型に曲がっているのです。そのため、中を覗き込んでみてもL字に曲がるまでの部分、垂直耳道までしか確認できずその奥を確認することはできません。


★イヤークリーナーを使ったお手入れ方法★

イヤークリーナー(耳洗浄液)を使った耳掃除の仕方を紹介します。

1、まずワンちゃんのお耳の中にイヤークリーナーを数滴垂らしましょう。

2、次に耳の付け根を軽く親指と人差し指で挟んで、クチュクチュとマッサージするように液を馴染ませます。

3、2〜3分したらそっと手を離してワンちゃんをブルブルさせましょう。
手を離してもブルブルとしない場合は、ワンちゃんのお耳に「ふぅ〜っ」と息を吹きかけてあげるとうまくいきます。

4、すると、お耳の汚れが中から出てきます。
液と一緒に、汚れを柔らかいコットンでふき取ってあげればお掃除完了です。

  
定期的にお掃除してあげると効果的です。

注意すべき点は、洗浄液の使用後耳が赤くなることがあれば使用を避けることと、最後に汚れをふき取る時に、洗浄液が残ってないかチェックすることです。イヤークリーナー(洗浄液)は様々な種類のものが市販されていますが、動物病院で買い求めたほうが使用方法も教えてもらえるのでオススメです。
また、綿棒での耳掃除ですが耳掃除に綿棒を使うことはあまりお勧めしません。

なぜなら、ワンちゃんの耳はとてもデリケートで、綿棒では硬すぎるために耳の粘膜を傷つけてしまい、かえって外耳道炎を引き起こしてしまう可能性があることに加え、綿棒で汚れをかえって奥に押し込んでしまうことがあるからです。

ですので、お家で耳掃除をしてあげるときは、お耳専用のイヤークリーナーを使ってあげると良いでしょう。


★お手入れの頻度は?★

お耳のお手入れは健康な子であれば、だいたい週に1〜2回で十分です。ワンちゃんの耳は、本来奥に溜まった耳の汚れは自然にはがれて、ワンちゃんが頭を振ると外に出る仕組みになっています。
毎日ゴシゴシこすっていたら外耳炎の引き金になるため、過剰な耳掃除は逆効果です。

ただ、耳の汚れやすい垂れ耳のワンちゃんは、週に2回はお掃除してあげてください。


★お利口に耳掃除する方法は?★

お耳はワンちゃんの弱点の一部なので、耳掃除を嫌がるワンちゃんはたくさんいます。しかし耳掃除をしないと、外耳炎など病気になってしまいます。

仔犬・仔猫の小さいときから習慣づけてしまうことが可能ですが、もう遅いとあきらめずワンちゃんも飼い主様も快適に耳掃除をするために、以下のことを試してみてください。

1、まず、飼い主さんが地面に足を伸ばし座ります。

2、ワンちゃんを膝の上に乗せ、仰向けにします。(お腹を上にします)。このときにワンちゃんを足の間に入れて、手で胸の部分を抑えて、ワンちゃんを自分勝手に動けないようにします。嫌がって抵抗する場合があると思いますが、そのまま無視し続け大人しくなるまで続けます。

3、ワンちゃんがあきらめて抵抗することを止めたら、ゆっくりと全身を撫でてあげてよく褒めてください。
これは、「体を触られても平気だよ、安心してね」ということを教えるものです。


一度成功したからといって止めずに定期的に続けることが大切です。徐々に時間を増やしたり、他の家族に対してでも同様にできるようになることが目標です。
そうすればワンちゃんも、少しずつ慣れ耳掃除が苦痛でなくなります。まずは体に触ることに慣れさせ、焦らず、ゆっくり時間をかけることが大切です。
また、耳掃除が終わった後は思い切り褒めてあげることで、耳掃除後には嬉しいことが待っているんだ、と思わせるような工夫もしてあげましょう。

★耳にはどんな病気があるのかな?★

耳の病気でもっとも多いのは、外耳炎です。外耳炎はワンちゃんの病気の中でもトップクラスの病気といわれ、飼い主さんがもっとも目にしやすい病気ともいえます。
多い犬種としては、垂れ耳のワンちゃんや、アレルギー体質のワンちゃんがかかりやすいといわれています。
外耳炎の症状はひどいかゆみと、臭いの発生(異臭・悪臭)が特徴です。初期症状としては、しきりに耳を掻いたり耳を振ったり床にこすりつけたりします。ひどくなってしまうと、掻きすぎにより痛みを伴います。するとワンちゃんが耳を触られるのを嫌がったり、耳垢が変質して、悪臭が発生してしまいます。この状態が続いてしまうと、皮膚が外耳道を塞いでしまうほど腫れてしまうこともあります。

また、慢性化することが多いため、場合によっては手術になることもあります。

原因は、細菌感染や耳ダニ、アレルギー、またはシャンプー後の乾かし残しなどが考えられます。もし耳ダニが原因だった場合は、一緒に飼っているワンちゃん・ネコちゃんすべてに感染してしまう可能性がありますので、注意しましょう。
一番の治療方法はやはり耳掃除です。このような状態になるのを防ぐには、飼い主さんの日頃のケアが大切になってきます。
細菌や耳ダニが原因と考えられる場合は抗生物質などのお薬が必要になるため、動物病院へ行きましょう。


★健康な耳かどうかチェックしてみよう!★

愛犬が健康な耳かどうかチェックをしてみましょう。

1、まずは、耳垢をチェックします。耳垢がドロッとしていたり、ベトべトしたものが大量に付いていたり、耳垢に膿や血が混じっていないかを見ます。

2、次に耳の様子です。耳の内側を観察し、耳の穴やまわりが汚れていないか、赤くなっていないか、かさぶたができていないかなどをチェックします。
耳の穴の大きさも見てみて、周囲が腫れて狭い穴になってしまっている場合は注意が必要です。

3、ワンちゃんの耳に鼻を近づけて、嫌なニオイがしないかどうかもポイントです。

4、ワンちゃんの様子を見てみます。耳を触ると痛がったり嫌がったり、ワンちゃんが耳を痒がっていないか、首を傾けていないかなどをチェックします。

5、また、お耳の外見は全く問題なさそうに見えるけれど、ワンちゃんが音を聞こえていないような感じがしたら、動物病院へ行きましょう。



飼い主さんが愛犬の耳をチェックしてあげることはとても大切なことです。

日頃からの積み重ねで、耳掃除をしていると病気を予防できるとともに、早期発見や治療も可能になります。

ワンちゃんとのいいコミュニケーションにもなりますし、定期的な耳掃除を実践してみてはいかがでしょうか。

キーワード

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