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3月のColumn ★おやつを正しく理解しよう!★

ふだん何気なく与えているおやつ。どんな時に、どんなものを、どのくらい、どんな風にあげたらいいの? ペットにとってのおやつの意味や適切な種類と量、そして与えるタイミングについてお話します。


▲▽ペットにとって“おやつ”は大事?▲▽

おやつを与えることはペットと飼い主さんのコミュニケーションにおいて有効な手段といえます。でも、そのおやつを与えすぎることで食生活が乱れ栄養が偏ったり、肥満になってしまったり…。結局は飼い主さんが病気の原因を作ることにもなる可能性を秘めているのです。
栄養の整ったペットフードだけを与え、おやつはあげないに越したことはありません。しかし、しつけのご褒美や飼い主さんとのコミュニケーションの手段としておやつが必要な場合もあるのも事実です。目的に応じて適切な量をあげるのが望ましいでしょう。
犬も猫も、健康体であれば食べることが大好きな動物です。与えられるものは何でも食べたいのが本心です。かわいいペットの健康を考えるのであれば、「この子が欲しがるので、つい…」という理由だけでのおやつを与える行動は控える努力が必要です。


▲▽おいしいものを食べるためなら…▲▽

「うちの子、ドッグフード食べないから…」「何も食べないんじゃかわいそうだから…」そんな理由でおやつを与えていませんか?
たしかに何も食べないのは心配ですが、元気で体調がふだんと変わらないようであれば、そのような心配は持たなくても大丈夫です。体調に問題がないペットであれば1週間食べなくても平気だと言われているのです。ペットが食べないと飼い主さんは心配になっておいしいものを次々と与えます。すると頭のいいペットは「食べなければもっとおいしいものがでてくる」と学習し、ますます偏食になっていきます。人間同様、同じ食べ物ならおいしいものを食べたいはずです。

そしてグルメなペットに特に多いのが「与えられたものに匂いをかいで食べない」行動です。いわゆる匂いをかいで選り好みをしているのです。このような立派な知能犯の作戦に、飼い主さんがはまって負けてしまわないようにすることが大切です。

▲▽おやつはどんなものがいいの?▲▽

基本的に「おやつ」は「食事」ではないので、いろいろな種類をあげる必要はありません。それよりも、飼っているペットにとって必要なおやつを知っておくことが大切です。
例えば便秘がちなペットにはプレーンヨーグルトや繊維の多いものを、また一度にたくさん食べられないペットの場合は、小分けにしてあげるのがいいでしょう。小食のペットにたくさんのおやつをあげてしまえば、それこそおやつだけでお腹がいっぱいになってしまいます。
また、生野菜はカロリーも低いのでヘルシーだと思われがちですが、犬の腸は短いため栄養を吸収する前に便と一緒に排泄してしまったり腸内で発酵してガスがたまったりすることがあります。健康面を考えると生野菜よりも茹でたほうがいいのですが、茹でると見た目の量が減ってしまうのため、与え過ぎないように注意することが必要です。

一方、乾燥したおやつを食べると胃に入ってから胃液を吸収して膨らむので、食べてしばらくしてから満腹になります。すると、食事の時間になってもお腹が空かないため食生活が乱れる原因にもなります。特に乾燥したおやつの場合は「もし水分を含んでいたらどのくらいの大きさになるのか?」をいつも想像して与えましょう。
最近はペットブームということもあり低カロリーのものや添加物の入っていないおやつもたくさん売っています。大切なペットの健康を考えるのであれば、おやつの中でもできる限り「おやつから遠く、主食に近い」ものがいいのは言うまでもありませんね。


▲▽「小さくちぎって」「回数を分けて」▲▽

では「少量」とはどのくらいのことでしょうか? 犬はほとんど噛まずに飲み込む食性があるので、大量でも少量でも食べきるまでの時間はさほど変わりません。…ということは少量のおやつのほうがいいに越したことはありません。
飼っているペットの「少量」を知るには、まずそのペットの一日に必要なカロリー量を知りましょう。おやつの摂取量は一日に必要なカロリー量の約10%程度までなら、主食であるペットフードの栄養バランスに影響がないと言われています。もちろん一番の理想はペットフードのみをあげることですが、どうしてもおやつをあげたい場合は1日のカロリー量を計算して、あらかじめペットフード以外の一日にあげてもいいおやつの量をビニール袋に入れておきます。そして必ずそのおやつだけをあげるようにしましょう。
ここで重要なのは「小さくちぎって、できるだけ回数を分けて」あげることです。ペットはおやつの量よりも、「もらうこと」や「飼い主さんとのコミュニケーション」にずっと満足するのです。


▲▽どんな時にあげようか?▲▽

いつ、おやつを与えていますか? おやつによって食生活が乱れるようではいけません。設定したご飯の時間にちゃんとお腹が空くようなタイミングであげましょう。もしくはすべてご飯を食べたそのご褒美としておやつを与えれば、「これを食べればおやつがもらえる」という学習で、きちんとした食生活を送ることができます。
また、犬の中では空腹時間が長いと明け方に胃液を吐いてしまうペットがいます。そのようなペットには寝る前に少し消化のよいものをあげるのもいいでしょう。


人間は「おやつ」と「主食」は違うものと認識できますが、ペットにとっては「これおいしいな」「これおいしくないな」という違いがあるだけで、同じ「食べ物」であることに変わりはありません。よって飼い主さんから「食べ物」をもらえるのであれば、おいしいもののほうを好んで食べるのは当たり前です。


日常ペットと一緒に生活する中で、その子の健康管理をしてあげられるのは飼い主さんだけなのです。必要な栄養とエネルギーを、高品質でバランスのとれた食事で与えること。それこそが健康を維持する上でなによりも大切なことですね。

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