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1月のColumn ★冬のほうが臭う!?ペットの体臭★

年末年始は、学校も仕事もお休み。家族がペットと過ごす時間が長くなりますね。そんな時ペットの臭いが気になるようです。「こもる」のは外耳炎の原因になることも?!では、そんな臭いについてちょっと知ってみましょう。


▲▽気のせい?▲▽

どんなにきれいにしている犬だって、少しはニオイます。犬の体臭です。

過ごしやすい秋は、家の窓を開けることが多く風通しも良いことに加え、それなりの湿度もあります。ところが寒くなってくると、家中の扉や窓を締め切り、暖房を効かせて、その家の生き物全てが一ヶ所に集まりがちです。空気が暖かいとニオイを強く感じるようになります。扉が締め切られていれば空気は部屋の中にこもりますし、夏や秋と比べて人間と犬は近い場所でじっとしていることも多いでしょう。

このように、冬はニオイを強く感じる環境が整うのです。温まる、こもる、近づく、乾く。風通しが良く涼しくて、それぞれがお気に入りの場所でのんびりしている秋よりも、確実に強くニオイます。

これは犬のせいではなく環境のせいですから、防ぎ様がありません。どうしてもニオイが気になるなら、可能な限り暖房を切って換気する時間を設けましょう。ぼんやりした頭がスッキリする効果もありますよ。


▲▽連休▲▽

年末年始は、学校も仕事もお休みになり、家族が家にいる時間が長くなります。普段はアルバイトやお出かけに忙しいお年頃の家族も、少しは家にいるかもしれません。時間に余裕ができると(暇になると)ペットとコミュニケーションをとることが多くなります。それで普段よりも臭いに敏感になるのです。普段より、犬に近づいたことと心にゆとりがあることで、犬という動物のニオイに気付いただけです。

しかし、臭いから病気やけが、老化などの体調の変化に気付く可能性も十分にあります。冬だけではなく、常にペットの臭いに敏感になることが大切です。


▲▽耳が臭い▲▽

ところが上記のように気のせいではないこともあります。外で飼っているなら暖房も扉も関係ありません。むしろ寒いのですからニオイは弱くなるはずです。なのに臭いと感じるならば、耳が臭っているのかもしれません。

むやみに頭を振るとか、耳を掻く仕草が多いとか、動物が耳を気にしている行動があれば、耳を臭ってみるだけではなくよく観察してみましょう。耳の周りの毛に汚れがこびりついていたり、ドロッとした物がついていたりしないでしょうか?このような症状があれば、確実に耳は病気があるせいで臭っています。


▲▽なぜ耳が悪くなるのか!▲▽

日本犬や雑種であれば、日本の気候に適した体質をしていますので、外で飼っていてシャンプーした時に水が耳に入ってしまったなんてことがない限り、耳が悪くなる心配はあまりありませんが、室内飼育だったり垂れ耳だったりすると、耳の中は空気がこもって蒸れてしまいます。

その上、洋犬の多くは耳の中に雨や雪、湖や川の水が入らないように、外耳道と呼ばれる入口に近い耳の穴の皮膚から脂がたくさん出ます。その脂に汚れがくっついてしかも蒸らされてしまうため臭ってしまうのです。

汚れや匂いなどに気付かなくても、頭を振っていたり足で耳のあたりを掻いていたりしたら「耳が痒いのかな?」と疑ってください。そして耳をめくって中を覗いてみましょう。黒い耳垢があったり、皮膚が赤くなっていたりしたら、耳の病気です。すぐに動物病院で受診しましょう。耳だけに住み着く「耳ダニ」もいます。原因が何であれ、耳の病気は完治するまでに長い時間がかかります。発見と治療の開始が早ければ、完治も早まることを忘れないでください。


▲▽様子は見ない!▲▽

飼主さんがいくら様子を見ても、愛犬や愛猫の症状が良くなることは決してありません。

専門の知識や技術を持った獣医師ですら、眺めているだけで治す事はできないのです。健康であることを毎日観察して確認することは不可欠です。しかし、異変に気付きながら「様子を見ている」のは飼主としての責任と義務を放棄している態度に他なりません。

「悪い!」と判断できなくても、「悪くない!」と判断できなければ、すぐに動物病院にかかりましょう。「何でもありませんよ」と獣医師に言われればそれだけで安心できますし、健康である証明ももらえます。自分の愛犬や愛猫にとっての「普通」を知ることができます。 

なんでもないかも知れないのに動物病院に行くなんて恥ずかしいと思いますか? でも実際には「悪くなるまで放っておいた飼主」になるほうが、飼主として何百倍も恥ずかしいことです。

ペットの寿命が延びたことで、老犬や老猫が増えました。もちろん愛犬や愛猫にも、そうなるまで生きていて欲しいと思うでしょう。犬や猫の老化現象は老眼から始まります。目が見えなくなった愛犬、愛猫たちは聴覚を頼りに生活することになります。そうなった時に耳が悪かったら、大切な情報収集器である耳をいじられたら、今よりもっと嫌な思いをします。

愛犬や愛猫の現在の健康のためにも、そして老後の安心のためにも、常にきれいな耳を心掛けてあげてください。

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