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Column

11月のColumn ☆歯磨き上手になろう!☆

ペットの健康を考えた食べ物やグッズもたくさん出回るようになりましたが、基本に立ち返り「歯の病気を予防するための歯磨き」の必要性をお話しします。


▼△ペットにも歯磨きが必要なのかな??▼△

ワンちゃん、ネコちゃんで歯医者さんに長く通っている子ってあまり聞いたことないように、ワンちゃんやネコちゃんは虫歯にはなりにくいといえます。しかし、歯石は付きやすく、歯周病に悩んでいる子は少なくありません。


▼△歯周病の危険性はどれくらい?▼△

ごはんを食べた後、口の中に食べかすを放置しておくとだんだん薄黄色のネバネバした歯垢に変化します。歯垢は放置するといずれ硬い歯石になります。

歯石は言うなれば細菌の巣です。細菌は歯石に囲まれて増殖し、歯を支えている靭帯を壊していきます。靭帯が壊されてなくなった分、またそこに硬い歯石が付着するので、歯はすぐにはグラグラせず、注意して観察しないとなかなかわからないのが現状です。

歯茎をめくってみて下記の状態が見られれば注意が必要です。

歯に茶色い物が付着している
くさい臭いがする


”口がすごく臭い”といって動物病院に連れて行く頃には細菌がすごく繁殖してしまっているのです。歯周病はやがて歯槽膿漏に進行します。歯がグラグラになって抜けてしまうという害だけではなく、歯石の細菌が原因で心臓弁膜症、慢性腎不全などになることもあると言われています。

▼△歯のお手入れ法▼△

歯のお手入れとして、何かしていることはありますか?

ワンちゃんが喜ぶのでガムや骨をあげて、歯の健康を考えているという飼い主さんもいることでしょう。ガムや骨を適量与えるケアはとても有効です。しかし、ガムの与えすぎでお腹を壊したり、骨で消化管を傷つけたりという害も時折見られます。

ここで是非すすめたい歯石予防は歯磨きです。飼い主さんが毎日歯の汚れを取ってあげることで歯周病は予防することが出来るのです。

すでにガッチリ付いてしまった歯石は簡単には取る事ができないので、動物病院で取ってもらいましょう。動物病院は病気になったときだけでなく、健康を維持する為に必要な場所です。大人しい性格の子や、歯石の付着が軽度の子の場合は押さえてハンドスケーラーで取ることもできますが、暴れる性格の子や歯石の付着のひどい子は麻酔をかけて超音波スケーラーという機械できれいにします。


▼△歯磨きのコツ▼△

歯磨きはペットが小さい時期(できれば2ヶ月くらい)から始めるようにしましょう。大きくなってから急に歯磨きやブラッシングを始めると、びっくりして口に触られることが嫌いになってしまいます。小さいうちから少しづつ毎日歯磨きを覚えさせましょう。

最初は、抱っこをして全身触り、次に口をイーっとさせて歯を触り、できたら誉めましょう。口の中に指を入れてもびっくりしなくなったら、指に小さなガーゼを巻き付けて食べかすを軽く取っていきましょう。

ここまでできるようになったら痛い思いをさせないように気を付けつつ歯ブラシを使ってみてください。大きな子でも同じような順番で歯磨きに慣らすこともできますが、もし出来なくても歯ブラシを噛ませて遊ばせながら磨くという方法で上手くいっている飼主さんもいます。

チキンやFishのフレーバーが付いていてペットが嫌がらないような工夫がされているペット用の歯磨き粉を使えば、より楽に歯磨きができるといえます。それでも無理な場合は、液体歯磨きを口に入れてあげるだけでも少しは効果がありますので是非トライしてください。


▼△歯磨きにチャレンジしてみましょう!▼△

ワンちゃんやネコちゃんにとって口の中の痛みがなく毎日ご飯をおいしく食べられることはこの上ない幸せです。そして飼い主さんにとっても、口からの臭いがなくなれば快適です。

おうちのワンちゃんやネコちゃんの口の中を見たことがない方は是非この機会に見てみてください。これから先も健康で快適な生活をずっと続けていくために、毎日の歯磨きや歯石予防グッズで歯石が付くのを防ぎ、歯の病気から守ってあげましょう!

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