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飼い方

高齢犬のお散歩 〜いたわって行きましょう!〜【飼い方】

大型犬は5歳、小型犬は7歳を越えたらそろそろ老犬に差し掛かってきます。少しずつ散歩の量も減らしていたわって生活させましょう。


★いつから老犬?★

大型犬は小型犬に比べると短いのですが、それでも10年ほどは生きてくれますし、雑種や小型犬は15年以上も一緒に暮らせるようになりました。


では、伸びた7年分は一生のうちのどの部分なのでしょうか?これは人間同様「老齢」の時間です。生きている時間が長くなったとしても、青春時代は昔と同じように過ぎていき、「おじいちゃん」「おばあちゃん」と呼ばれる時間が長くなるのです。
おおざっぱに考えると、寿命の半分は「老齢」の時間ですから、大型犬なら5歳くらいから、雑種や小型犬でも7歳くらいから、そろそろ「老齢」の仲間入りだと考えて、老後に備える準備を始めてあげましょう。


★老後に備える★

「シニア用」と記載されているドッグフードが当然のように販売されています。
人間でも、同じ量を食べていれば太るようになり、年とともにこってりしたお肉よりもさっぱりとしたお魚のほうが食べやすくなってきますし、いつまでも焼き肉が好きな人でさえも翌日は胃もたれや胸焼けなどを起こして、体がついてこなくなったことを痛感することが多いようです。

人間も含めて動物の体は、年齢とともに必要とする栄養分のバランスが変わっていきます。肉より魚を好むようになったり、昔より野菜が好きになったりするのはその為です。シニア用フードは老齢犬に適した栄養バランスで作られている食事ですから、老後の備えの手始めとして徐々に変更していくと良いでしょう。

絶対に覚えておくべきことは、あなたの愛犬には「歳を取った」という自覚がないということです。人間だったら何かをする前にこれから起こることと自分の年齢を考えて「できなさそうだからやめておこう」と思うことができますが、犬はそんなことは思いませんので、人間が止めさせてあげる必要があります。胸焼けをしないように食事の質を変えてあげることもその一つです。


★お散歩を減らす理由★

以前「心不全」でお伝えしたように、形ある物は使っているうちに劣化してきます。老犬の体は酷使していなくても、長く使用することで劣化しているのです。その上、若い頃と同じように使っていれば疲れやすくなったり壊れやすくなったりしてしまいます。ですからお散歩を減らすことで、心臓や足腰が働く量を少しずつ減らしてあげると良いでしょう。

しかし、繰り返しますが、あなたの愛犬には「歳を取った」という自覚がないのですから、いきなりお散歩をやめてしまっては苦情が出ますし、ストレスや不仲の原因となります。ですから、減っていることを知られないようにしながら減らしていく必要があるのです。


★お散歩の減らし方★

1ヶ月に30秒〜1分ずつ、1年間で10分減らすことができれば十分です。1ヶ月に角一つ分早く曲がる程度だと考えてください。今は1回30分お散歩しているのなら、1年後には1回20分になっている計算です。
これでもお散歩の量は1年前の6割程度に減っているのです。そのまま続ければさらに1年後には1回のお散歩はわずか10分にすることができます。

もしも愛犬が小型犬で「お散歩は自分の運動の為でもあるの」という方は、同じ程度の時間を減らすのではなく、愛犬を抱き上げる時間にしてください。こうすることで愛犬のお散歩の時間だけを減らすことができますし、飼い主さんのトレーニングを徐々に増やしていくこともできます。ただし、愛犬が少し大きかったり重たかったりする場合には、この方法を続けることで飼い主さんの腰や膝を悪くしてしまう恐れがありますので注意してください。

大切なことは「最近散歩の時間が減ってないか?」と愛犬に疑われないように進めることです。現在のお散歩の量を3年〜4年かけて1回5分まで減らすことができれば成功です。1回5分程度のお散歩でトイレの必要がなければ、時々忘れてしまってもさほどストレスの原因にはなりません。


★トイレは外!★

室内や庭で排便排尿をしない愛犬は、お散歩の様子を観察していると排便する場所と排尿する場所がある程度決まっているかも知れません。その場所を見つけることができたら、コースの変更を試してみましょう。なるべく短いルートでチェックポイントを通過できる道順を探してみてください。家のすぐ側で全ての用を済ませてくれて、愛犬の同意を得られるのならば、そのまま引き返してもかまいません。

抱き上げられる大きさであれば、チェックポイントでだけ降ろして用を足させてあげると良いでしょう。


★ゆっくり歩こう★

お散歩の時間を短くする為に、早足になってしまってハ、愛犬と飼い主さんの心臓と足腰に負担がかかってしまいます。距離を短くしてなおかつ歩く速さもゆっくりにしていくことができるように心がけてください。

飼い主さんにとっても楽しい時間となるように、愛犬に話し掛けてみたり、前を睨んでばかりいないで草花や空も眺めながらのんびりと歩いてみましょう。





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