獣医師や看護師が贈るペットコラム
獣医師や看護師が贈る
ペットコラム

いつでも元気にいて欲しいからここからコラムをお届けします

ペットクリニックHOME » 病気と予防 » 一覧 » 本当は怖いノミのお話 〜脅威の繁殖力!〜 [予防医学 ]

予防医学

本当は怖いノミのお話 〜脅威の繁殖力!〜 [予防医学 ]

じめじめとした梅雨。ノミに注意しましょう。ノミは、室温が13〜15度、湿度が50%以上になると繁殖活動を行います。換気をよくして部屋の中の湿度を高いままにしておかないように注意しましょうね。1匹のノミは一生のうちに2000匹に増える?脅威の繁殖力!さらにノミによって引きおこされるいろんな病気があります。


★梅雨の時期はノミが増える!?★

犬や猫に寄生するノミは、「ネコノミ」と呼ばれる種類のノミです。ネコノミは大きさが1.5〜2ミリ程度の小さな昆虫で、ペットだけではなく人にも被害を及ぼします。

さて、気になるのは湿気が多くなるこの季節のノミの繁殖活動。高温多湿な環境が大好きなノミが、活発に活動するのは6月から8月だと言われています。最近は、冬でもエアコンで室温や湿度が一定しているため、ノミ対策は1年を通して行うことが主流になっていますが、やはり雨が多く湿気がこもりがちの梅雨の時期は要注意です。

ちなみにノミは、室温が13〜15度、湿度が50%以上になると繁殖活動を行います。換気を良く行ない部屋の中の湿度を高いままにしておかないように注意しましょう。


★大家族!驚異の繁殖力★

驚くべきノミの繁殖力についてご紹介しましょう。ノミは成虫になってから血を吸うようになります。それは、卵を産む栄養をつけるためで、幼虫のうちは成虫のフンやワンちゃん・ネコちゃん・人の食べこぼし、フケなどを食べています。

さて、卵を産むためにペットや人の血を吸って元気になったノミは、卵を体表に産み付けます。1日で産卵する卵の数は約40〜50個。生涯では約2000個の卵を産み、大家族を作ります。

そしてその卵たちもまた、体表からスルリと落ちて、カーペットや畳の裏などの高温多湿の場所で成長し、成虫となってペットや人に飛び移って血を吸い産卵。と、どんどん繁殖していくのです。


★ノミの病害とは?★
 
ノミに刺されると様々な症状が出てきます。

まずは、皮膚炎。ノミが血を吸うとき、同時にノミの唾液がペットや人の皮膚に入り込みます。その唾液が痒みの原因となり、アレルギー性皮膚炎を起こすことがあります。背中や腰などに特に症状が出やすいと言われています。

また、痒みだけではなくてノミは様々な病気の運び屋であることも覚えておいて欲しい点です。サナダムシとも呼ばれる条虫の幼虫やヘモバルトネラという赤血球に寄生する原虫など、ありがたくないものを運んできてしまい、様々な症状を引き起こすこともあります。

ネコ引っかき病は、人が猫に引っかかれたことでその部分のリンパがひどく腫れ、発熱も伴うものです。この病原体もノミが運んでいるというのです。

身近に存在しながら、あらゆる症状を引き起こすノミ。やっぱり、しっかりとした予防対策をとる必要があります。

★ノミの対策どうしてる?★
「見つけたらつぶしている」という方は、要注意です。その理由は、まず1つ目にノミはとてもすばしこく、全てを捕まえるのはとても大変だということ。2つ目に、先ほどもご紹介したとおりノミの体の中に「条虫」等の寄生虫の幼虫が入っている可能性もあるといういこと。爪や手についてしまい、それが口から入ってしまうと人間にも寄生してしまう恐れがあるからです。

まずはノミを寄せ付けない工夫を行いましょう。おうちの中をノミの大好きな高温多湿の環境にしないために換気を心がけることや、隅々まで掃除機をかけること、ペットの布団やベッドをこまめに天日干しをするのも大切です。また、最低月1回はシャンプーをしてあげること、毎日ブラッシングを行ってノミがいないかチェックしてあげることもポイントです。

ただ“気をつける”だけでは、残念ながら完璧なノミ対策とはなりません。ノミとり用の首輪を使用したり、虫除けスプレーを使用するなど「ノミを近づきにくくする」対策、そして、万が一ノミが寄生しても駆除してくれるお薬を投与することが大切です。お近くの動物病院に相談して、一番効果的な予防対策法を見つけましょう。

キーワード

プリモ ペットクリニック ノミ ダニ 虫 夏 梅雨 ペット 犬 イヌ 猫 ネコ