さあ、チャレンジ!おうちで爪切りをしてみよう。どうして爪きりしないといけないの?狼爪って何?から上手な爪きりの仕方について詳しく解説します。
★爪切りってしないといけないの?★
爪を伸ばすと色々な所に引っかかり危険です。伸び過ぎた爪はわん曲してくるため、ループ状のカーペットやケージの柵などに引っかかると外れなくなる場合があります。そうすると、折れたり抜けてしまうことがあり、特に家の中には要因となる物が多いので注意しましょう。ケガの防止とともに家具やフローリング等のキズの防止にもなるので、爪きりは定期的に行いましょう。
また、「うちの子は毎日お散歩しているから爪が伸びないの。」と、思う飼い主さんも多いかと思います。しかし、その子の歩く姿勢やスピードによって、爪の削れかたは様々です。すべての爪がキレイに均等に削れている子は少なく、どこかの箇所だけ長くなっているというのが大半です。ですので、頻繁にお散歩へ行くワンちゃんも爪のケアはきちんとしてあげましょう。
★狼爪を気にしてあげて★
とくに狼爪には注意してあげましょう。狼爪(人間の親指の爪あたるもの)は、足の内側にあります。前肢にあるのが大半ですが、ワンちゃんによっては後肢にも付いていることもあります。毛が長いと狼爪に気が付かずに伸ばしてしまい、巻かれて伸びた爪が刺さり皮膚を傷めることもありますので、忘れずに切ってあげましょう。場合によっては壊死してしまいます。
伸びすぎて爪が巻いている場合は、ギロチン型の爪切りでは穴に爪を入れることが難しくなります。内側の角をネイルヤスリで削ってから切ることも出来ますが、難しい場合はネコちゃん用やニッパー式の爪切りで少しずつ切ってあげると良いでしょう。
狼爪があるかないかをきちんと確認しておきましょうね。
★おうちで爪を切ってみよう★
必要な道具は、爪切り・ネイルヤスリ・止血剤です。
一般的には、ギロチン式の爪切りを使用する方が多いようです。止血剤は、ペットショップや動物病院で購入できます。
道具が揃ったらさっそく爪を切ってみましょう。
はじめに爪がはっきりと見えるようにワンちゃんの足を持ってあげましょう。毛の長いときはきちんとかき分けて爪が出るようにします。
爪の赤く見える部分には神経(血管)があります。そこから2〜3ミリを残した位置(1のライン)で切ります。その後2、3のラインで角を取り丸くしていきます。
一度で切ろうとすると神経まで切ってしまい、出血してしまうこともあるので、注意しましょう。慣れるまではやや長めの位置から少しずつ爪を短くするように繰り返し切った方が良いでしょう。特に爪が黒い場合は、外から神経が見えないので徐々に切っていく方法をおすすめします。爪断面の中心部の色が変わり、その部分がやや柔らかくなったら神経の手前なのでその位置で止めましょう。
最後に、ネイルヤスリで面取りをして出来上がりです。
★指の持ち方★
慣れている子であれば足を前に出した状態で切れますが、嫌がって暴れる子はしっかりと身体を保定しましょう。
暴れる子は体と腕の間にワンちゃんを挟み込む感じで保定します。脇をしめ、肘でしっかりとワンちゃんの首の付け根あたりを押さえ込みます。前肢の場合はワンちゃんが逃げやすいので腰からお尻の位置を爪切りをもつ腕も使いしっかりと押さえましょう。
爪を切った時の「パチン!」という音や刺激を嫌がる子がいます。怖がるコは、後ろ足から切って怖くないことを知ってもらいましょう。
爪を切っているのが見えると怖がる子もいるので、ワンちゃんから見えない角度(位置)で切るのも良いでしょう。
また、出血してしまってもあわてないでください。爪を深く切りすぎて出血させてしまったときは、市販の動物用の止血剤を使用します。パウダー状のものなので、指に取り爪の傷口につけて数秒押さえると出血は止まります。出血が多いときは一度、血をふき取ってから止血剤を使用します。出血の間その爪の位置にあるパットを圧迫すると幾分出血量を抑えることも出来ます。
はじめておうちでワンちゃんの爪きりに挑戦する時「少し不安だな」と思う飼い主さんは、トリマーさんや獣医さんの爪の切り方を見せてもらったり、聞いたりするのも良いですね。
足を触られることに慣れていない子が多いかもしれません。仔犬の頃から足に触れ慣れさせて、触っても平気なコになるのが理想ですね。
爪を長くしたままだと、爪の神経も伸びてきます。常に爪を短めに切っておけば爪の神経も細くなるので、出血させることも少なくなり爪切り嫌いもなくなるかもしれません! 上手に爪切りしてみましょう。