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予防医学

血液検査で分かる事 〜血液型と一般血液検査〜 [予防医学]

血液検査って簡単にできるの?どんな項目が分かるの?血液型について知っていますか?血液検査でどんなことが分かるかお話してみましょう。


★そもそも犬・猫の血液型ってあるの?★
 
犬や猫も人間と同じように血液型があります。犬は13種類以上あると言われていて、国際標準ではDEA式での分類が使われており9種類の血液型が認められています。

猫ははっきりわかっている血液型はAB式でA・B・ABの3種類があり、O型は存在しません。

ペットの血液型を知る機会は少ないかもしれませんが、血液型を前もって知っていると、輸血が必要な時スムーズに行えるという利点があります。


★簡単に血液検査できるの?★

動物病院では、簡単に血液検査をすることができます。そして、犬や猫も人間と同じように静脈から採血します。

ただ、『採血するので動かないでくださいね』と言っても伝わらないので、軽く保定する必要があります。検査結果がでる時間は検査する項目によって変わってきますが、通常の検査では来院したときに検査結果を知ることが出来ます。また、詳しく検査するために専門の検査センターに血液を送って検査をすると、1〜2週間かかることもあります。

食事との関係は、検査項目によって変わってきますが、通常の定期健康診断であれば検査前に犬や猫に水や食事を与えても特に問題ありません。


★検査方法★

方法としては、血液そのものだけをスライドガラスにのせて顕微鏡でみたり、染色をして顕微鏡でみたり、専用の検査キッドに血液を2〜3滴たらせば結果がでるもの、血液を分離して検査したりと様々です。


★検査でわかること★

血液検査を大別すると、「血液一般検査」「免疫・血清学的検査」「生化学的検査」 の3種類になります。

血液一般検査
赤血球、白血球、血小板など血液そのものの形や量を調べます。

免疫・血清学的検査
病気により発生した、血液中にある抗原抗体反応のようすを調べます。

生化学的検査
血液中に含まれる物質(たんぱく質、糖質、酵素など)の成分を調べます。


★検査でわかる主な病気★

・肝疾患
・腎疾患
・内分泌疾患
・貧血
・感染症
       など、さまざまです。


★血液検査をする目安★

犬の場合は、年に1度春にフィラリアの血液検査が必要になります。もしフィラリアに感染している状態でフィラリアの予防薬を飲ませると副作用が出る場合があり、それを避けるためフィラリアの血液検査で感染の有無が必要になります。

その時に採血する血の量を少し増やせばフィラリアの検査だけでなく、他の種類の血液検査も一緒にすることもできます。

体調の悪い時に獣医さんの判断で血液検査をする時はもちろんそれ以外にも、定期健康診断で半年に1回や1年に1回血液検査をすることは効果的です。人間より生きるスピードが速い犬や猫にとって血液検査を早期発見につなげるためには、これ位の間隔で検査することをお勧めします。その子の正常値を知り、もし具合が悪くなった時でも何の値が変化しているのかを判断することができます。

歳をとるごとに血液の数値は徐々に変化していくものもありますが、早期発見で治療まで必要としなくても健康管理で防ぐことが出来る病気に対処できます。


★注意書き★

 
しかしながら、血液検査ですべての病気がはっきりわかるわけではありません。他の検査と組み合わせてわかること、血液検査だけではわからない病気もあります。

もし気になることがあればかかりつけの獣医さんに相談して、そのペットちゃんにとって何の検査が必要か決めていきましょう。定期健康診断でも相談しながら検査するのが良いでしょう。


★おわりに★

「検査」と聞くと少し一歩引いてしまうかもしれませんが、そんなに 難しいことではありません。

定期的に健康状態をチェックすることはとても重要なことです。検査結果に特に重篤な異常が見つからなくても日頃の生活習慣を見直すきっかけにもなりますし、少しの異常から病気の早期発見・早期治療に役立ちます。


体の状態をチェックする」という1つに「血液検査」があると知っておきましょう。

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