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飼い方

ワンコのしつけをワンコの気持ちで考えてみよう!【飼い方】

家の外の通行人に向かっていつも吠え立てる犬の飼主さんは、噂話や陰口が好き?散歩の時に引っ張っている犬の飼主さんは、自分の要求を通そうとする気持ちが強い?犬は自分の鏡かもしれません。


★「しつけ」とは?★

日本語で単に「しつけ」というと、どのようなことを思いつきますか? お行儀が良い、テーブルマナーを知っている、お箸の持ち方が正しい、言葉使いが美しい、などなど。殆どは「余所様の前で恥ずかしくない立居振舞ができる」内容になるでしょう。
では、しつけという言葉の前に「犬の」がつくと、どのような説明になるのでしょうか?これは異口同音の回答を得る事ができます。
「人間の言う事を良く聞く」
人間に対して使う「しつけ」という日本語と、犬に対して使うそれは、全く異なる意味を持ちます。犬に対して使う「しつけ」という言葉は「人間に服従する」という意味です。いくら無意識であっても、あなたが「いい子ねー」と褒める犬は、少なくともその瞬間は人間に服従しているでしょう。
自分の考えで自分が正しいと思った行動をとる人間の行動は「自立する」と言いますが、同じ理由で取る犬の行動は「問題行動」と呼びます。
ちなみに「犬のしつけ」は英語では「オビディエンストレーニング」で、これは直訳すると「服従訓練」となります。
 近ごろ日本で「しつけ」と「問題行動」についてのいろいろな情報が流行しているのは、この聞こえがよくて紛らわしい日本語の表面的な使用の悪影響のためなのです。


★犬の考え方を考える★

つまり、「しつけのできた犬」にすることは「人間(飼主)に服従する犬」にすることです。ではどうすれば、犬に服従してもらえる人間になる事ができるのでしょうか?
そのために、まず初めにご自分について考えてみてください。どのような相手の言う事なら、いつでもどこでもどんなことでも聞く気になりますか? 家族でも上司でも友人でも恋人でも、頼まれた拍子に「カチン」と来る時はあるでしょう。それでも自分の感情をぐっと押さえて相手の言いなりになる、または、何をどれだけ頼まれてもちっとも嫌な気がしない、無理難題でもどうにかこなしてしまう、という相手は、どのような人でしょうか? あなたはなぜ、その相手の言う事を聞いてしまうのでしょうか?
おそらくすぐに答えられる理由は「好きだから」「正しいから」「逆らえないから」だと思います。それではここで改めて、なぜあなたがその相手に上のような評価をしたのか、その具体的な相手の性格を考えてみてください。 あなたの愛犬も、今のあなたの気持ちと同じような感情で、あなたを見ているのです。


★犬に服従してもらえる人間になる★

人間同士の関係にも同じことが言えますが、相手の気持ちを変えるよりも、相手の気持ちが変わるような自分になる事の方が簡単です。自分だけが努力すれば良いからです。
自分が努力している事は、相手に努力を強要する理由にはなり得ません。「私がこんなに頑張っているのに、あなたはなぜできるようになってくれないの?」とは言えないのです。
なぜなら、相手ができるようにならないのは相手のせいではなく、あなたの頑張りが足りないか、頑張り方が間違っているかのどちらかだからです。
しかし、自分の努力が報われれば、自然に相手の気持ちを変化させる事はできます。
好かれ、正しいと思われ、逆らえないと思われる為に必要な行動は、毎日の生活態度のみです。何かを教える時だけ偉そうな態度でビシバシ教育しても、それ以外の時間にあなた自身がダラダラしていたら、それを見た教えられる方は「あんな奴に何を言われても聞く気にならない」と思って当然でしょう。


★犬は飼主の鏡です★

叱るなら必ず叱る。やる時は絶対にやる。やらない時はどれだけ要求されてもやらない。
「忙しい」「時間がない」「今日はまぁいいか」という自分への甘さが、愛犬に「こいつは自分が服従する価値のある人間ではない」と思わせ、問題行動を起こす原因を作ります。
家の外の通行人に向かっていつも吠え立てる犬の飼主さんは、噂話や陰口が好きです。散歩の時に引っ張っている犬の飼主さんは、相手の気持ちを考えずに自分の要求を通そうとします。知らない人が好きではない犬の飼主さんは、席を譲る事もぶつかった時に謝る事もしません。
誰にでも分け隔てなく尻尾を振る犬の飼主さんは、誰にでも分け隔てなく笑顔で接している事でしょう。「氏より育ち」ということわざは犬にも当てはまります。
親子や兄弟が似るように、犬と飼主さんも似るのです。家庭に問題がなければ犬にも問題はありません。犬が困った行動を取るならば、家庭の気付かないところに問題があるはずです。上記の例を参考にして、家庭内の問題を見つけて改善してください。自然と犬の問題行動も治まるはずです。


★怒らず褒める!★

吠えたり引っ張ったりした時は、「だめ!」「こら!」など大きな声を出して犬の気持ちを煽るのではなく、犬の気持ちとは逆に穏やかな気持ちと声で優しく「止めてね」と伝えるようにしましょう。犬の積極的な感情を中和する気持ちで目をじっと見て一度だけ言いましょう。そして止めてくれたら大げさに褒めてあげましょう。



すぐに怒鳴りつける人間は嫌われますし、褒めてくれる人間は好かれます。人間関係と同じです。自分がされたらどう思うか? 自分の悪い所を直すとしたらどうして欲しいか? と、直される側の気持ちをいつも考えて、「こいつの言う事なら聞いてやろう」と愛犬に好かれる飼主さんになってください。

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