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飼い方

猫の多頭飼育 〜新しい猫を紹介するパート2〜【飼い方】

新しく猫を迎え入れるときのガイドライン。お見合いの注意点?猫どうしの相性。平和な多頭飼育のためのガイドです。


★新しい猫を紹介するときのガイドライン★

新しい猫を紹介する時の一番はじめのステップは、初顔合わせです。
しかし、いきなり自由にお見合いさせてはいけません。お互いの間の距離を確保したお見合いであることが必要です。まず、2個のドアストッパーを用意しましょう。ドアを挟んで両側にそれぞれひとつずつストッパーを置きます。
ここで大切なのは、2つのストッパーの位置。ドアが開いても猫が通ることのできないように位置を調整します。そしてドアを挟んで先住猫と新入猫にご飯を与えてみましょう。
こうすることで、何か楽しいこと(食べる事)と互いの臭いを関連づけるようになるのです。初めはドアから少し離れた場所に皿を置き、双方の猫が落ち着いて食べられることを確認しながら、徐々に皿をドアに近づけてください。
もし何らかのトラブルで猫同士の乱闘が起こったとしても、和解させようと飼い主さんが直接介入することはやめてください。興奮した猫を押さえつけることは困難ですので、そんな時は大きな音を立てるか、枕などの柔らかいものを投げ、別のものに興味を引かせて両者を引き離してみましょう。または、猫が嫌がる水と酢の混合液をスプレーすることも有効です。
このように少しずつ、お互いの存在を認めさせることが大切です。


★一緒にいることを許容できる関係★

以上のガイドラインに従って新しい猫を迎えると、猫同士が親友になるかどうかはわかりませんが、少なくとも一緒にいることを許容するようになります(100%ではありません)。あくまでも「スロー・アンド・ステディ(ゆっくり・おちついて!)」が大切です。新しい猫が家族の新しいメンバーとして完全に適応するには最大1年かかることもあることを覚えておく必要があります。
また、他の動物との接触経験によっても適応時間に差が出てきます。例えば、他の動物と一切接したことのない8歳の猫は他の動物と「仲良し」になることは難しいかもしれませんが、犬や猫と一緒に生活したことのある8週齢の子猫はよりフレンドリーかもしれません。


★新しい猫を選ぶ基準と相性の良い猫の組み合わせ★

猫を拾った場合は別として、新しい猫を選ぶ際には、猫の性別と年齢そしてパーソナリティーの相互作用を考える必要があります。
例えば若くて活発な猫が家にいる場合、手に負えない子猫を迎え入れることはベターです。やんちゃ同士であればストレスが少ないものですし、逆に大人しい猫にとってやんちゃな仔猫はストレスになるからです。
また、老齢猫あるいはそれほどアクティブでない猫がいる場合であれば、子猫のような高エネルギーレベルの生物はストレスとなるので、もう少しおとなしい猫の選択がベストかもしれません。
例外もありますが、去勢したオス猫は、新しい猫を迎え入れても割とのんきです。先住猫の性別と逆の性の猫を投入することを検討している場合は、卵巣あるいは精巣を除去されている性的に中性の猫(避妊メスか去勢オス)の方がベターです。
一般的に相性の良いのは以下の組み合わせと言われています。

・子猫と子猫
・子猫と性的に中性化(去勢or避妊)された大人の猫
・性的に中性化(去勢or避妊)された猫同士(オス同士かメス同士)

逆に、潜在的に最もリスキーな組み合わせは「未去勢の成熟したオス猫同士」と言われています。


★パーソナルスペースとトイレの数★

猫の緊張を和らげるためには、それぞれの猫に十分なパーソナル・スペースと専用トイレなどの所有物の確保が必要です。少なくとも家の各部屋に1個のトイレを用意してください。猫だって、トイレのたびにストレスと感じる猫が居るところへは行きたくないのです。理想的な合計トイレ数は「猫の数+1個」です。共同トイレはナンセンスです。
また、飲み水用のボウルもたくさん用意しましょう。そうすることで猫の1日の飲水量がアップするというメリット(腎不全の猫にもgood!)にも繋がります。


★新しい猫を犬と合わせるときのガイドライン★

参考までに犬を飼っているご家庭で、新たに猫を迎え入れる際の注意事項をお知らせしましょう。犬と猫をお互いに紹介する時は、さらに慎重にならなければなりません。
犬は、とても簡単に猫に重傷を負わせることができ、さらには猫の首を1回捻るだけで死に至らしめることさえできます。通常犬は、猫を追いかけて一緒に遊びたがりますが、猫は犬を恐れていて防衛的になります。 そこで猫には「安全地帯」を用意することが非常に重要です。その意味では猫にとって分譲住宅ともなるのキャットタワーは有効かもしれません。
また、犬はドッグフードよりキャットフードを食べるのが好きです。1回食べたからといって致命的な問題に発展することはありませんが、犬と猫が食を共有することは避けた方が無難です。


たくさんの猫に囲まれて生活することは夢でもありますが、その夢をかなえるためには猫達が安心して楽しく過ごせる環境作りが必要です。今回ご紹介したガイドラインを参考に新しい家族を迎える準備を始めてはいかがですか?

猫の多頭飼育 〜新しい猫を紹介するパート1〜はこちら
http://www.petjpr.com/column/news-bin/Detail.cgi?rgst=00000126&CatgM=3

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