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飼い方

猫の多頭飼育 〜新しい猫を紹介するパート1〜【飼い方】

猫にとっても仲間が増えることは寂しさを減らし、遊びの楽しさを倍増させることとなるでしょう。しかし、縄張り意識の強い猫にとって新しい仲間を我が家に迎えることは楽しいことばかりではありません。平和な猫の迎え入れ方のコツを伝授します。


★猫社会の格付け★

同じ猫だからと言って、必ずしも全ての猫同士が意気投合するとは限りません。多頭飼育の場合、家庭内の最高権力猫(執権猫)はその縄張りを自由奔放にパトロールし、最も快適な場所を確保します。そして、一種のゲーム感覚で「格付けランキング」が低い猫を追いかけては脅威を与え、時には無差別に攻撃します。
ドメスティック・バイオレンス(DV)を直訳すると「家庭内暴力」ですがドメスティック・キャット(ドメスティック・ショートヘア)は、「家庭猫」という意味です。とすると、猫達が家の中で暴れるのは、「ドメスティック・キャット・バイオレンス(DCV)」ともなるのでしょうか。その猫達の家庭内暴力行為は飼い主さんだけではなく、猫にとってもとても深刻な問題です。怯えている猫の耳はまるで飛行機の水平尾翼のような状態となります。それほど深刻なのです。


★そのまま放っておいても大丈夫?★

新しい猫を迎え入れる前に、飼い主さんが気をつけておかなければならないことがあります。それは、猫同士で感染する可能性のある病気についてチェックすることです。見ただけで具合が悪そうだと判断できる病気だけではなく、健康そうにみえても実はウイルスに感染している場合もあります。その中でも特に、猫白血病ウイルス感染症と猫免疫不全ウイルス感染症については確実に確認しておく必要があります。
これらの感染症は動物病院で検査することが可能です。
また、野良猫を拾って新しく迎え入れる場合は上記のウイルスチェックはもちろんの事、鼻水・くしゃみ・目やにといった人間のカゼのような症状のチェックも必要です。これらの症状の多くは特に仔猫では容易に感染することが危惧されるので注意が必要です。 その他、感染拡大を阻止するためにノミや寄生虫を動物病院でしっかりと駆除しておきましょう。


★新しい猫を紹介する時のガイドライン その1★

新しい猫を他のペットに紹介するときの極意は「スロー・アンド・ステディ(ゆっくり・おちついて!)」です。新しい猫が縄張りを無視して家でくつろいでいれば、当然、先住猫は黙っていません。中学や高校の部活でも新入部員が先輩に挨拶もせず勝手に練習を始めれば先輩にいじめられるのと同じ原理です。
新しい猫を家に迎え入れたら、まず検疫も兼ねて先住猫と隔離しましょう。物理的に可能であれば別の部屋で最低7日間は隔離してください。隔離した部屋の中で、はじめはキャリーケースに入れておき、2〜3日後、猫をキャリーケースから離し部屋内を自由行動にさせます。「新入猫」は新しい仮住まいを調査し始めるでしょう。そして、その部屋中に新しい猫の臭いが十分充満すると、先輩は新入部員が入部してきたことを察するのです。


★新しい猫を紹介するときのガイドライン その2★

検疫期間が終わったからといっていきなり対面させてはいけません。新しい猫を紹介する時に役立つテクニックは小学校の時のお誕生日会のプレゼント交換と同じで、仲良くなるための何かを交換することです。つまり、猫の場合、お互いの臭いを「交換」することです。
それでは、臭いの交換方法をご紹介しましょう。

・タオルやシャツで先住猫の体をこすり、新入猫の部屋に入れる(逆も必要)。

・先住猫の体をブラッシングしたブラシを使って新入猫の体をブラッシングする。

・新入猫の体をタオルで拭い、先住猫の食器皿の下に敷く。

・新入猫がいた部屋に先住猫を入れ隔離している間に、新入猫にその部屋以外の家宅捜索をさせる。


これらの方法で猫同士がフェイス トゥ フェイスで対面することなく他の猫の臭いを体験することができます。さらには新しい猫が他の動物に脅えることなく新しい環境に馴染むことが出来ます。

猫の多頭飼育 〜新しい猫を紹介するパート2〜はこちら

http://www.petjpr.com/column/news-bin/Detail.cgi?rgst=00000127&CatgM=3

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