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飼い方

ネコの室内飼育パート1【飼い方】

猫を室内で飼うのはストレス?室内で飼う時避妊・去勢手術は必要ない?トイレや爪研ぎはどうしたらいい?猫の室内飼いの疑問にお答えします。


★ストレスが溜まるのか?★

何年も外で自由に過ごしてきた猫が、突然家の中に閉じ込められてしまったら、それは理不尽な仕打ちに抵抗するでしょう。しかし、猫は人間が評価しているよりもずっと柔軟で前向きな思考回路の持ち主です。遅かれ早かれ、必ずその環境を受け入れてくれます。つまり、外出を諦めてくれるのです。
ましてや、初めから完全室内飼育をしていれば、その子にとってはそれが普通であり、家の中だけがその子の世界になります。ストレスを感じる事はまずありません。
窓から外を眺めていたり、廊下を全力疾走したり、網戸や壁を天井までよじ登ったりされると「これはストレス解消をしているのかしら?」と不安になってしまうかも知れませんが、そんな事はありません。眺めたいから眺めて、走りたいから走って、よじ登りたいからよじ登っているのです。
「こうでもしないと」なんていう悲観的な考え方を猫はしません。


★だからと言って★

ストレスを感じないことがわかっていても、限られた決して広いとは言えない空間の中で、できるだけ楽しく満足できる生活をさせてあげたいのは確かです。
そのために、家具や道具などの置き方を調整して、ジャングルジムを作ってあげましょう。猫は3次元での行動を好みます。つまり、昇ったり降りたりしたいのです。
キャットタワーを設置してあげたり、トイレや寝床を高い所に作ってあげたりするだけでも、生活に高さが加わります。タンスや棚などの家具を、わざと高さが合わないように並べてあるだけでも、猫は喜んで段差を行き来するでしょう。ダンボールを積み重ねたり、いらないカラーボックスを並べたりしても良いでしょう。
それらのジャングルジムに、いくつか紐やオモチャがぶら下がっていれば、なお良いでしょう。ずっと同じ所に同じものがあると慣れて飽きてしまいますから、時々ぶら下げる場所や物を変えてあげると良いでしょう。この時には、誤って飲み込んでしまったり、体に絡まって落ちてしまったりしないように頑丈に取り付けてください。
また、大きな谷間は上手に飛び越える猫ですが、細い隙間や小さな穴には失敗して嵌ってしまうことがあります。特に網状の棚や壁には紙や板を張ってあげるなどして、足が入ってしまわないように注意してあげましょう。


★トイレと爪とぎ★

猫を完全室内飼育する時に、どうしても「困る」「心配」「不安」の材料になってしまうのが、トイレと爪とぎの習慣です。しかし、これを恐れる必要はありません。
以前にもご紹介したとおり、猫は清潔な動物ですから、トイレの粗相はまずありません。
初めて室内に迎えたその瞬間にトイレに入れてしまえば、それで覚えてくれます。似たような行為に「スプレー」がありますが、これは犬が電柱にオシッコをかけるのと同様の縄張り行為ですから、トイレの粗相ではありません。スプレーをしてしまうのは何か猫にとって気に入らない事態が発生している証拠です。
大抵はよそ者の侵入です。スプレーを止めさせるにはこの事態を収拾するしかありませんし、事態を収拾してしまえばスプレーは収まります。ですから、対策は猫にではなく環境に対して行う事になります。
爪とぎの習慣は、努力と忍耐を必要とするかもしれませんが、爪をといで良い場所を決めて、それ以外の場所でしていたら大きな声を出してまずは制止し、そのままといで良い場所へ連れて行ってあげましょう。
どちらの場合も叩いたり追い掛け回したり顔を押し付けることはしないでください。


★去勢・不妊手術★

室内飼育をしていて、どうしても可能性を排除できないのは「脱走」です。
ずっと家の中だけで生活していた猫が突然外出しても、実際にはほとんど良い事はありません。けんかに負けたり、毒のあるモノを飲み込んでしまったり、車に跳ねられたりして、病気や怪我などをして帰ってくる事が多くありますし、最悪の場合にはそのまま治らずに命を落としたり、二度と帰ってこないかもしれません。
脱走の方法は、ドアを開けた隙に出て行ってしまうか、自分で窓をあけて出て行ってしまうかのどちらかでしょう。
そうまでして脱走したい理由は何でしょうか? ほとんどの場合は「発情」です。ですから、去勢・避妊手術をしてあげる事で、脱走したい気分をなくす事ができるのです。そうして、さらに脱走予防のためにドアや窓をしっかり閉めて、鍵をかけましょう。換気などの理由でほんの少しでも開けておきたい場合は、猫が出られない程度の隙間に幅を調整して、それ以上幅が広がらないように別付けの鍵などを掛けましょう。


去勢・不妊手術は、脱走防止の為だけに行う処置ではありません。病気の予防と長生きの助けとなってくれるのですし、何よりも猫を増やさないようにできるのですから、脱走しても良い猫でも、外だけで飼っている猫でも、必ず手術してあげましょう。

ネコの室内飼育パート2はこちら⇒
http://www.petjpr.com/column/news-bin/Detail.cgi?rgst=00000116&CatgM=3

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