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飼い方

ボディーチェックパート2 〜病気のサインかもしれません〜【飼い方】

犬や猫の言葉を理解できない私たち人間が、愛犬や愛猫の飼主として、最低限の義務と責任である「健康で幸せな一生を維持する」ために、ボディーチェックを行うことはとても有用です。毎日のコミュニケーションとしつけも兼ねた飼主が施す健康診断が、病気や異常の早期発見につながる可能性はとても高いのです。


★体格★

犬種や個体による骨格、生活環境、年齢などによって最適な体格は異なりますが、「太りやすいがやせにくい」のは人間と同じです。少しやせて見えるくらいがちょうど良いことも事実です。特に背中と胸は、手を乗せただけで背骨や肋骨の一本ずつがはっきりとわかるくらいが適正です。力いっぱい押し付けて、ようやく探し当てるぐらいだと太りすぎです。
どんなに子犬や子猫でも、太っている方が良いということはありません。成長期の肥満は骨や筋肉の形を悪くし、明らかな太りすぎは論外ですが、ちょうど良いのか太っているのか判断できない場合は、かかりつけの動物病院で聞いてみましょう。そのためだけに受診しても全く問題ありません。同時に食事の種類や回数、量などの相談もすれば、以降の体型管理がずっと楽になります。


★おなか★

犬種や個体による骨格の違いによって「くびれ具合」には個体差がありますが、正常であれば、横から見ても上から見ても肋骨よりも細いはずです。ウエストはくびれているのです。ですから、おなかが膨らんできたら、とにかく正常ではありません。それ以外の症状を発見できなくても、安心してはいけません。少なくとも肥満であり、腹水か、内臓が悪くなっているか、おなかに寄生虫がいるか、おもちゃを飲み込んでしまったか、もしかしたら妊娠かもしれません。
 食欲、飲水量の変化、体の他の部分(特に背中)はやせてきているかどうか、便や尿の状態や回数の変化、元気があるかどうかなど、発見時までの日常生活の変化をよく思い出しながら、発見した瞬間に動物病院にかかりましょう。
一刻を争う急性の病気でもおなかが膨らむ場合がありますので、「様子を見る」事だけは決してしないでください。


★呼吸★

正常であれば、口をあけて呼吸することはありません。呼吸音が遠くから聞こえることもありません。運動の直後でもないのに口を開けて呼吸をしている、いびきをかく、吸ったり吐いたりする音が聞こえる、咳やくしゃみが続く、呼吸時に鼻がなる等の症状が見られたら、鼻、喉、気管、肺、心臓、血管などの病気の可能性がありますので、すぐに動物病院にかかりましょう。胸に水や膿、空気がたまってしまっているかもしれません。
呼吸が苦しいと伏せることができなくなり、座ったまま寝たり、食事や飲水のために頭を下げることを嫌がったりもします。犬種による呼吸器の形状によっては治療の対象でない可能性もありますが、この場合も受診して「この子にとってはこれが普通です」と診断してもらいましょう。


★排泄★

よほど隅々まで色素が行き届いていない限り、真っ黒な犬や猫でもなぜか肛門はきれいな肌色をしています。排便が正常なら汚れが付くこともありませんから、この肌色を妨げるものは何もありません。肛門を地面に押し付けて、引きずるように座ったまま動いたり、お尻をやたらと舐めまわしたりする時は正常ではありません。便の状態か肛門腺に異常がある可能性があります。肛門にも色がついているならば、遠目には異常を発見しづらいはずです。なおさら注意深く観察してください。
また、排便姿勢をとるのに排便がない場合や、1日に何度も排便する場合には、大腸に異常があるかもしれません。膀胱か腎臓が悪くて、本当は排尿に異常があるのかもしれません。もしかしたら、生殖器(特に前立腺や子宮)が悪くなっているのかもしれません。


★生殖器★

去勢・避妊手術がまだ済んでいないなら特に、オスなら睾丸、メスなら乳腺と外陰部を良く観察しましょう。個体差がありますので、正常をここでご紹介することはできませんが、普段よりも大きくなっている、色が変わっている、硬くなっている、出血している、何か液体が出てくる等、生殖器そのものに異常があれば疑いようがありません。
そのものには変化がなくても、食欲がなくなった、飲水量が増えた、排便や排尿の回数、量、排泄物の状態に変化がある、痩せてきた、歩き方や座り方がおかしい等の場合にも、生殖器の異常を疑うことができます。


★歩行★

正常な歩行とは同じ側の前足が着いた地面に後ろ足が着くことです。外股でも内股でもなく、付け根、肘または膝、踵は、垂直線上にあります。足を引きずる、ふるえる、歩きたがらない、立ち上がれない等の場合は、足や背骨の骨や神経の異常かもしれませんし、脳の異常かもしれません。内臓や生殖器の病気かもしれません。重い病気の症状である可能性が高いので、すぐに動物病院にかかりましょう。
毎日一緒に生活していると、ほんの少しの変化にはかえって気づかないかもしれません。お散歩友達やご近所の方々にも、どんなことでもかまわないから率直な意見をいただくようにお願いしましょう。それでも、見つけた変化に対処してあげられるのは、獣医師ではなく飼主さんなのです。
愛犬や愛猫の健康で幸せな一生は、あなたの気持ちで左右することを決して忘れないでください。


ボディーチェックパート1 〜毎日のチェックポイント〜はこちら
http://www.petjpr.com/column/news-bin/Detail.cgi?rgst=00000087&CatgM=3

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