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栄養学

ペットの中毒パート2 〜家庭には危険がいっぱい〜【栄養学】

室内でペットと暮らす。素敵だけれどそこには様々なワナもある。家の中にも外にも危険がいっぱい!食べてしまったら危険なものって何があるの?


★ユリ科の植物とあの海の幸★

長ねぎ、玉ねぎ、にんにく、ニラ、ユリ根は、かの有名な「ねぎ中毒」の原因となります。もちろん、カサブランカを始めとするユリの花々、すずらんも含まれます。含まれる成分に毒がありますので、味噌汁やシチュー、お鍋の汁だけ与えても中毒になります。人間のアルコール中毒と同様に個体差がありますので、どのくらい与えたらどのくらい悪くなるのかはわかりません。命を落とす可能性が十分にありますので、もし一口でもかじってしまったらすぐに動物病院にかかりましょう。
魚以外の海の幸であるタコ、イカ、カニ、エビと貝類は、中毒の素です。青魚にも中毒の素が含まれていますので、海の幸は与えないほうが良いです。新鮮でも同様です。


★観葉植物★

思いのほか中毒性が高いのが、観葉植物です。シダ類、花類、幸福の木に至るまで、たくさんの植物が毒性を持っています。これは、植物がむやみに動物に食べられてしまわないように進化した護身能力ですので中毒性が高いのは当然です。
毛玉を吐こうとしたり、楽しくじゃれていたりしてかじってしまうと、下痢よりも嘔吐の原因になることが多いようです。嘔吐までいかなくても元気がなくなり、涎をたらしてしまいます。
アロエ、アサガオ、小さな葉をたくさんつけるツル製シダ植物、クリスマスシーズンのシクラメンやポインセチアなどは、涎や嘔吐の原因となります。
ねぎ中毒と同様、毒性には個体差がありますので、「少ししか食べていない」のは、中毒を否定する理由にはなりません。かじった跡があって元気がないと感じたら、中毒を疑いましょう。すぐに動物病院にかかる必要がありますが、植物の名前をはっきりさせておいた方が良いでしょう。
わからないときは説明書きか、植物そのものを一緒に持っていきましょう。


★飲み薬★

薬屋さんで売っている人間の薬は、犬や猫には猛毒があります。良かれと思って与えた薬が命を奪うこともあります。人間の薬はあくまで人間の薬ですから、犬や猫にとっても「薬」かどうかはわかりません。どんなに良く知っている症状でも、あなたが経験したことのある病気でも、決して人間の薬を与えてはいけません。


★駆虫剤・除草剤・洗剤★

春先に、公園や街路樹の雑草対策に除草剤を撒くことが多くあります。初夏には、今度は害虫対策で駆虫剤を撒きます。胸やけをしているペットは、それを解消するために、わざと吐こうとして雑草を食べることがあります。その際、一緒に除草剤を飲み込んでしまうことがあります。動物は植物よりも弱い生き物ですので、草を殺せる薬なら犬や猫や人間は死んでしまいます。
また、衣替えや大掃除で、洗わないものを洗うことがあったら、洗剤が溶けている水にも注意しましょう。特に庭やベランダで網戸や自動車、大きな敷物などを洗剤を使って洗う時には動物が流した水を舐めてしまわないように近づけないよう対処し、洗った後は洗剤水がなくなるまできれいに流しましょう。


★蛇・蛙・魚・虫・ゴム★

護身のために、体表に毒を持った動物はたくさんいます。これらの動物をくわえている瞬間を目撃しない限りは、くわえたかどうかを断定することはできませんが、嘔吐や涎に加えて、顔が腫れるという特徴的な症状が現れます。顔が腫れていたらすぐに病院に行きましょう。処置が早ければ、症状も短く軽く治めてあげることができます。動物をくわえて中毒症状が出た場合には、その動物が持っていた寄生虫も同時に感染しているかもしれませんので、中毒症状が引いたら便検査もしてもらいましょう。
ゴムやプラスチックの製品をくわえてしまっても顔が腫れることがあります。この場合もすぐに動物病院にかかりましょう。
また、毛虫に刺されたり、葉っぱでかぶれたりすることもあります。この場合の多くは皮膚症状が出ますので、嘔吐や下痢はないかもしれませんが、早く治療してあげたほうが良いことには変わりありません。


★番外編★

特に犬は、豆で下痢や嘔吐を起こすことが多いので、季節のお豆には注意が必要です。お正月の黒豆、節分の豆まき、夏の枝豆やソラマメ、ビールのお供のピスタチオ、茶碗蒸の銀杏が挙げられます。また西瓜、柿、みかん等でも下痢になることが多いようです。


私たちは、犬でも猫でもありませんので、どれが体に良くて悪いのか、どのくらいなら良くてどのくらいなら悪いのか、体で感じることはできません。「このくらいなら平気だろう」と思わず、絶対に平気だと確信できなければ、すぐに動物病院にかかりましょう。


ペットの中毒パート1 〜人の食べ物の危険性〜はこちら
http://www.petjpr.com/column/news-bin/Detail.cgi?rgst=00000074&CatgM=2

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