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栄養学

ペットの中毒パート1 〜人の食べ物の危険性〜【栄養学】

人間と犬と猫は、違う種類の動物です。ですから、人間の体には有益だったり無害だったりするものが、犬や猫には大変な毒であることだってあるのです。もちろんその反対に、犬や猫のように食べたり飲んだりしていたら、人間だったらとっくに命を無くしているかもしれないものだってあるのです。人の食べ物の中でペットにあげない方がいいものって何がある?


★人間の食べ物★

ほとんどの人間が食べる物には、調味料が使われています。すぐに思いつく調味料が使われていない食べ物は、ご飯と果物、サラダだけですが、サラダも多くの場合は調味料をつけて食べます。
人間の食べ物を犬や猫に与えてはいけない一番の理由は、この調味料なのです。野生の犬や猫は、調味料を使いません。ですから、使った時点で摂り過ぎになるのです。味の濃い食べ物は人間同様さまざまな内臓に負担をかけます。調味料を使わない動物にとっては、調味料を使っただけで「味の濃い食べ物」になりますので、調味料を使って作られた食べ物を与えてはいけません。どんなに汁を吸っても、出涸らしでも、薄味でもいけません。
中毒症状を示すことはほとんどありませんが、すぐに嘔吐、下痢、好き嫌い、肥満の原因となります。よほど大量に摂取しなければ急に重症になることはありませんが、それだけに考え方が甘くなり、長い年月をかけて心臓や消化器を悪くする原因となります。


★植物★

調味料を使わずに食べる数少ない人間の食べ物も、犬や猫には決して良い食べ物ではありません。
ご飯、おイモ、お豆、かぼちゃなどの穀類に含まれるデンプンは、肉食動物には大変消化しづらい成分ですので、下痢や嘔吐の原因になることが多くあります。食物繊維も消化しづらいですし、野菜や果物の甘味を感じる成分である果糖も下痢や嘔吐の原因になります。
つまり、下痢や嘔吐をしなければ食べても良いという事になるのですが、このような症状にならない丈夫なおなかの持ち主は、その丈夫さできっちり栄養を吸収し、肥満の原因になることが多いようです。どちらにしても与えないに越したことはありません。


★骨★

「獲物の骨までしゃぶる」ことから、骨を与えたくなってしまう方が多いようですが、あれは骨にくっついた肉を食べているので、骨を食べているわけではありません。そして、骨そのものを噛み砕いている場合には、骨ではなく骨髄を食べているのです。鳥や魚の骨は尖っているので、喉や腸に刺さる危険性もあります。野生であれば親から骨ではなく骨髄を食べるように教えてもらえているので安心ですが、飼主さんが教えていないならば、骨を与えるのは止めてください。


★人間のお菓子★

和洋を問わず間違いなく調味料を使っていますので、論外です。


★肉・魚★

どうしても与えたいのであれば、生で与えるよりは湯がいたほうが良いかも知れません。ですが、与えないほうが絶対に良い事には間違いありません。
犬なら肉、猫なら魚、というのは嘘ではありませんが、野生(野良)の犬や猫はそれだけを食べて生活しているのではありません。人間のように筋肉の部分だけを食べているのでもありません。ですから、これだけでは栄養失調になってしまいます。
肉食動物なので、肉や魚が好きなのは当然ですから、与えれば喜んで食べるでしょう。「うちのはあんまり好きじゃないのよね」なら、「大変お口のきれいな手間のかからない」になるかもしれませんが、別の所で不便が生じているかもしれません。
与えてしまえば味を覚えて、偏食や肥満の原因になる可能性が極めて高いので、ぜひ与えないようにしてください。


★牛乳★

犬も猫も、母乳にはあまり栄養がありません。そのお乳で育った動物に、栄養満点の牛さんのお乳を与えてしまったら、おなかがびっくりしてしまうのが当然です。私たち人間も、パックの牛乳なら平気なのに、牧場の搾りたてだとお腹をこわしてしまうことがありますよね。それと同じです。野菜と同じく、下痢をしなければ肥満になりますし、水を飲まなくなってしまうかも知れませんので、与えないほうが良いです。


つまり、人間の食べ物や飲み物は、一切与えないほうが良いということです。ドッグフードやキャットフードは質を間違いなく選ぶことができ、それだけで的確な栄養バランスのすばらしい食事なのです。ですので、水とフード以外には何も食べる必要はありません。
食事がつまらなくてかわいそうだと思ったら、食事以外のところでお楽しみを増やしてあげてください。たくさん遊んであげればおなかが減りますから「空きっ腹にまずいものなし」です。



ペットの中毒パート2 〜家庭には危険がいっぱい〜はこちら
http://www.petjpr.com/column/news-bin/Detail.cgi?rgst=00000075&CatgM=2

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