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栄養学

ペットのカロリー計算をしてみよう【栄養学】

ペットの健康を気づかい「手作り食」を与える飼い主さんも多いようです。しかしその反面、人間と一緒に暮らすことがきっかけとなりおやつや人間の食べ物をたくさん食べてしまうことから、本来の理想体重よりも太っているペットが多いのも現状です。
今回はかわいいペットの肥満を防ぎ、健康で長生きさせるために必要とされる栄養成分やカロリーについてお話します。



★どんな栄養素が必要なの?★

犬や猫はもともと肉食獣です。よって、食餌として必要な栄養素の種類や量も、人間とは違います。
人間に比べて、犬はたんぱく質を、猫はたんぱく質と脂肪をさらに多く必要とします。そして犬は人間と異なりビタミンCを体内で作ることができるので、あえて付け足す必要はありません。猫においてはタウリンが不足すると心臓や目の病気を引き起こしてしまうのでタウリンをしっかり摂る必要があります。また、ビタミンAを体内で作る機能がないため、ビタミンAを含む動物性食品を直接摂らなければなりません。
また、栄養として必要な必須アミノ酸は、ヒトでは8種類、犬では10種類、猫では11種類とそれぞれ異なるのです。
このように、私たち人間と同じ感覚でペットに人間食を与えてしまうと、犬や猫にとって必要な栄養素をしっかり摂ることができなくなってしまうため、体に障害が起こりやすくなってしまうのです。


★今、どんな体型???★

体型や体格は、犬や猫の種類によってさまざまな特徴があるので、見た目だけでは太っているかどうか一概には言えませんが、両手の親指を背中の真ん中に置いて背骨と肋骨を指で触った時の感触が目安の一つになります。さて、我が家のペットはどんな体型なのでしょうか?

《痩せすぎ》
肋骨が簡単に触れ、どこから見ても肋骨や背骨、肩甲骨や腰の骨までも浮かび上がって見えます。


《痩せ気味》
肋骨はわずかな脂肪で覆われ、簡単に触ることができます。腰の皮下脂肪もわずかでゴツゴツした背骨が触れます。横から見ると肋骨が見えます。


《標準》
背骨や肋骨を触ることができます。また、横から見ると肋骨はほとんど見えませんが、肋骨から後ろのお腹の部分が細くなっています。真上から見ると腰にくびれがあります。


《太り気味》
触るとやや厚みのある脂肪がついていて、背骨や肋骨を触ることができません。また、横から見ても上から見ても腰のくびれがほとんどありません。


《肥満》
クッションのような脂肪で肋骨が覆われていて、背骨も肋骨もまったく触ることができません。もちろん横からも上からも腰のくびれがなくズンドウで、後ろから見るとお尻が丸く、頭が見えません。


★カロリー計算してみましょう!★

その動物が健康で元気に生きていくために必要なカロリー数は、動物の種類・体格・飼育条件・運動量・年齢・健康状態などによってそれぞれ異なります。
ペットは自分で食餌量のコントロールができず、与えられただけ食べてしまうことも多いため、飼い主さんがそのペットの食餌の適量を知ることがとても重要になります。

一日に必要なカロリー量 (kcal)=(体重× 30 + 70 )× 1.2 〜 1.8
⇒ 標準で1.5 、肥満のペットほど 1.2 に近く、痩せすぎや運動量の多いペットほど 1.8 に近くそれぞれ設定します。


さぁ、あなたのペットが一日に必要なカロリー数はどのくらいでしょうか?計算してみましょう。
次に毎日どのくらいの量をペットに与えているのか計算してみましょう。最近はペットフードや牛乳、おやつにもカロリー表示がしてあるので、一日に与えているすべての食べ物をメモしてカロリーを計算してみましょう。ペットが口にしたもの、残さず「すべて」です。
そして、その子に必要なカロリー数と実際摂っているカロリー数を比べてみましょう!


★小さい頃から正しい食餌を!★

育ち盛りの子犬や子猫はたくさんのカロリーを必要とします。しかし食餌を食べ過ぎてしまうと脂肪細胞の数が増え、大人になっても食べ過ぎの状態が続くと、その一つ一つの細胞のサイズが大きくなってしまいます。そしてさらに脂肪がたまってくるとそれほど食べなくても体重が減らなくなってきてしまうのです。
肥満防止のためには、小さい頃からの食餌の管理が大切です。また、日頃から体重を測る習慣をつけておくと、体重の変化に早く気づくことができます。


★ウェイトコントロールの第1歩は原因を探ることから★

人間同様、犬や猫にとっても肥満は万病の元であり、心臓や内臓に負担がかかります。そしてペットを肥満にさせてしまっている第一の原因は、その子に食餌を与える飼い主さん本人なのです。
もちろん食べ過ぎ以外にも、運動不足でエネルギーが消費できなかったり、加齢による基礎代謝率の低下、糖尿病による過食や薬の副作用などによる病気、避妊手術や去勢手術の影響も考えられます。
しかし、肥満を改善させるためにまず「飼い主さんができること」を実行してみてください。やみくもに食餌の量を減らすのは健康上おすすめできないので、「なぜ太ってしまったのか」その原因を探りましょう。そして次に「いつまでに何キロ落とすか」という目標をたてることが大切です。
ダイエット期間中は一日に与えるフードをきちんとカロリー計算し、2〜3回分の小分けにしておくと与えすぎを防ぐことができます。もちろんおやつやご褒美もその中から与えるようにします。
また、運動量を急激に増やすのは、太りすぎている場合は心臓や関節に負担がかかったり、足腰を傷めたりすることがあるのでおすすめできません。食餌のコントロールで少し体重を減らして体を軽くしてから、徐々に運動量を増やしていきましょう。

飼い主さんの気持ち一つでかわいいペットを病気から守ることができるのです。元気で長生きしてもらうためにも、飼い主さんがしっかり食事管理をしましょう!



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