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レントゲン検査で何が分かるのかな? [検査]

人間は健康診断などでレントゲン検査を受ける機会がけっこうありますね。ペットもレントゲン検査を受けることがあります。レントゲンってどんなもの?被爆は怖くないの?何が分かるの?そんな疑問にお答えします。


★レントゲン検査とは?★ 

X(エックス)線(放射線の1種)によって、フィルム上に生体内の構造を撮影し記録する画像診断法です。X線検査(レントゲン写真・X線写真)とも言います。

レントゲン検査は臓器や構造物の位置、大きさ、形などの変化を確認するために非常に重要な検査法とされています。


★レントゲンで写りやすいもの、写りにくいものはあるの?★ 
 
X線がフィルムに多くあたると黒く写り、逆に少ないと白く写ります。そして物質にはX線を通すものや吸収して通さないもの・通しにくいものがあり、吸収の程度の差を利用してレントゲン写真が出来上がるのです。

上の図を参考にすると、体内に胸水・腹水が溜まり臓器が全く写らなかったり、肥満気味のワンちゃん・ネコちゃんだと脂肪が邪魔をして臓器が写りにくくなることがあります。


 臓器も輪郭で大きさ・形がわかるだけで、臓器の中までわからないものが多々あります。ただ臓器の中に臓器よりX線を吸収するもの(通しにくいもの)があれば、より白く写りわかります。


胃や腸はまわりの体液、筋肉などの間にあまりX線の吸収に差がないため、はっきり見ることができません。そのため、はっきり見たい時にはX線を吸収して白く写るバリウムなどの造影剤を飲み見やすくする場合もあります。逆に気体を入れて黒く写して見ることもあります。このように、レントゲンは写りやすいもの・写りにくいものを考えながら時には利用してうまく撮影していきます。


★どんなときにレントゲンをとるの?★ 

・ 骨折・関節炎など骨の異常を疑うとき
・ 誤食などの消化器系の異常を疑うとき
・ 肺炎などの呼吸器系の異常を疑うとき
・ 心肥大などの循環器系の異常を疑うとき
・ 膀胱結石などの泌尿器系の異常を疑うとき
・ 腹部臓器の異常を疑うとき
・ 治療の効果を判定するとき
・ 歯科検査
・ 妊娠診断


上記のような場合、レントゲン撮影を行います。人も動物も同じですね。


★レントゲン撮影時の注意事項は?★ 

レントゲン検査の撮影は痛みがないのが利点ですが、見たい角度の影像を撮るためにワンちゃん・ネコちゃんに仰向けになってもらうなどイヤな姿勢を強要しなければならないことがあります。少しでも動くと画像がぶれてしまい診断ができない場合もあります。そうすると、もう1枚撮影ということにも…。

X線は放射線の1種なので人体に有害ではあります。ただ検査に使われるX線は非常に微量ではあります。日常でも宇宙からや自然界に存在する放射線を浴びているのですが、胸部のレントゲン撮影では、自然界で1年間浴びる量の約1/50ともいわれています。

ですから数枚撮影することに対し、そこまで不安に思うことはないでしょう。心配であれば先生に相談するのもよいでしょう。

ただ放射線が微量だから全く心配いらない、という訳ではなくて診断に必要だから撮るということをお忘れなく。

★おわりに★ 

レントゲン検査も一回の撮影だけでは病変が断定できないことも多々あります。違う方向から撮影したり、他の検査と組み合わせるなどして診断してもらうことをオススメします。

血液検査のように、健康診断でも定期的にレントゲン検査をしてあげるのも良いかもしれませんね。



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