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しつけ・行動・マナー

最近話題になる”犬の社会化”ってどういうこと?【しつけ・行動・マナー】

犬の『社会化』について、飼い主の皆さんはどのようにお考えでしょうか?外国について正しい知識を持って十分に注意して過ごせば楽しく外国旅行ができるように、玄関の外について知れば怖いところでも怪しい相手でもなくなるのです。


★『社会化』の重要性★

社会化についてはその重要性が様々な場所で唱えられていますが、そのほとんどは生後半年までの子犬についての内容です。
生後2ヶ月になった子犬は、完全に社会化の時期に入っています。しかし多くの子犬が狭い檻に入れられて、兄弟や同世代の仲間と接する機会もないまま人間の群に入れられ、群の中の少人数(最悪の場合はたった一人)だけと生活することで、世の中について何も教えてもらえないまま最も重要な時期を終えてしまいます。
その結果、生後7ヶ月を過ぎたころから「吠えるようになった」「散歩で引っ張るようになった」「言うことを聞かなくなった」「噛み付くようになった」などの問題行動を起こすようになるのです。


★『問題行動』について★

上記のような行動を犬の問題行動と呼ぶことが多いのですが、実際には「飼主の」問題行動であることがほとんどです。なぜなら、飼主さんがそうしないように教えなかった、もしくは、無意識のうちにそうするように教えてしまったからです。つまり怠慢という人間の問題行動の結果としての犬の問題行動なのです。
ですから、飼主さんはその代償を払わざるを得ません。何かにつけて吠え立てる犬と同居し、疲れるほどの散歩をし、近所から苦情をもらい、食事を出すだけの召使になります。すでに「飼主」とは程遠い立場になってしまうのです。
これを「犬の」問題行動と呼んで責任を回避するのではなく、「犬を」更正させるために人間が召使ではなく飼主になるために努力する必要があります。


★『社会化』とは?★

そもそも、『社会化』とは一体どんなことなのでしょうか?
それは、世の中について犬に知ってもらうということです。問題行動は、危険を回避する警戒行動です。知らないものが近寄ってきて怖いから、吠えたり噛み付いたりして危険物を遠ざけようとしているのです。
でも、人間や犬や自動車や運送屋さんや呼び鈴が攻撃してくることはめったにありません。なぜ怖いのでしょうか?それは、怖くないことを知らないからです。知らないのですから攻撃してこないと信じることはできません。
つまり、知ってさえいれば怖くないと信じられるので、これらの問題行動は起こらないのです。


★世の中って?★

外国旅行をしたことのない人が「外国って怖い所」と心のどこかで思っていて、外国人を「怪しい人」という目で見てしまうことが多いように、犬にとって玄関の外である世の中は外国で、世の中を通る人間や自動車は怪しい外の国の人です。
外国について正しい知識を持って十分に注意して過ごせば楽しく外国旅行ができるように、玄関の外について知れば怖いところでも怪しい相手でもなくなるのです。
人間は本を読んだり経験者から話を聞いたりして知識を持ってから経験するのですが、犬は経験することで知識を持ちます。ですから、世の中について正しく知ってもらうためには、たくさん経験してもらう必要があるのです。


★世の中(推測)について★

犬として知っておくと良いことがある「世の中」は次の5つです。

・世の中には、家族以外にも人間という生き物がたくさんいて、いつどんな動きをするのかわからないけれども、自分の縄張りの中に侵入してきたり、いきなり手を挙げて近づいてきたりしても、多くの場合は攻撃ではなく人間の友好的な行動である。

・世の中には自分以外にも犬という生き物がいて、犬が連れている人間に出くわすと、多くの場合は自分が連れている人間も立ち止まる。立ち止まって人間が吠え合っている(話している)間は、相手の臭いをひとしきり嗅いだ後はただ座ってさえいれば、人間はむやみに褒めちぎる。

・人間を連れて外出するときは、人間より前に出すぎると苦しいし、人間が止まってしまうので、人間の横を歩くようにすると人間はむやみに褒めちぎる。

・世の中にはブーという音を出して走る大きな物(車やバイク)があって、それが自分の縄張りの前にやってきたとしても、威嚇しなくてもすぐに立ち去ってしまうし、もし縄張りの前で止まって人間が出てきたとしても、威嚇しなくてもいずれ立ち去ってしまう。

・自分が吠えたり噛み付いたりしようとしたり、または実際にしたりしても、人間は自分の言うことを聞かない。

この5つを、教えるのではなく、ただ知ってもらうのです。
では、実際に犬にとっての「世の中」とは、日本語ではどう表されるのでしょうか?


最もはやく、正しく知ることができるのは、ご存知の通り生後6ヶ月までです。ですから、この時期にパピーパーティーに参加して、他の犬やその飼主さんである「むやみに近づいてくる人間」に接して、世の中にはそのような生き物がたくさんいることを知れば、問題行動を予防することができますし、吠える、噛み付く、飛びかかるなどの間違えた方法で遊ぼうとすれば、同じ生き物である被害者が的確なタイミングと強さで教育的指導をしてくれます。

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