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しつけ・行動・マナー

猫のトイレトレーニング【しつけ・行動・マナー】

新しく猫を飼い始めた時、心配事のひとつにトイレトレーニングがあると思います。
猫にトイレを教えるのはどうすればよいのでしょうか?
実は猫にトイレを教えるのは犬ほど難しくありません。でも初めて飼う飼い主さんにはわからないことも多いはずです。
今回はそんな「猫のトイレトレーニング」についてお話します。



★猫はどうしてトイレトレーニングが簡単なの?★

猫はもともと、砂漠地帯のさらさらした砂の上でウンチやオシッコをしていた動物です。砂を掘った後に排泄をし、排泄後はその上に砂などをかけて隠す習性があります。

その習性があるので、猫の排泄の条件を満たす環境を提供してあげさえすれば比較的短時間でトイレを覚えることができるのです。覚えの早い猫ならば家に来たその日のうちに、覚えの遅い猫でも1週間くらいあれば、たいがい覚えられるでしょう。


★トレーニングの実際★

猫はだいたい生後3〜4週間頃から自分で排泄ができるようになります。オシッコをしているのを見つけたら自分で排泄できるということなので、トイレトレーニングを開始します。

まず、猫のトイレと猫砂を用意します。トイレの場所は猫が落ち着ける所を選びましょう。人の目の前や通り道では落ち着きません。あまり人が行かない部屋の隅などが好まれるようです。トイレは広めの方が失敗が少ないでしょう。

用意したトイレにオシッコやお尻を拭いた脱脂綿やティッシュなど、その子の排泄物の匂いがついた物を入れておいて、連れて行って教えてあげましょう。

また、猫にトイレの場所を教えるにはタイミングが大切です。子猫が遊びを止めて床の匂いをかいでウロウロする仕草が見られたらトイレのサインです。猫をすばやく抱き上げ、トイレに連れて行きましょう。寝起き、食後、水を飲んだ後、運動後などもトイレのタイミングです。子猫の頃はトイレの回数も多いので、よく観察してトイレサインを見逃さないようにしましょう。

初めのうちは一旦トイレに入っても出たり入ったりして落ち着かないかもしれませんが、慣れるまで無理にせかさないようにしましょう。トイレでちゃんとできたらやさしい声でほめるのも忘れてはいけません。


★失敗しても叱らないで!それよりも、消臭第一です★

トイレ以外のところで排泄してしまった場合でも、決して叱らないようにしましょう。大きな声で怒ったり叩いたりしても、猫が怯えるだけでしつけの効果はありません。それよりも残った匂いを頼りにそこがトイレだと勘違いしてしまうので、すぐに掃除ししっかりと消臭してください。

オシッコを拭いたティッシュやウンチはトイレの猫砂の中に入れましょう。猫砂に自分の排泄物の匂いが移って、自分のトイレだと認識しやすくなります。
もし、大人の猫が突然、トイレ以外の場所でするようになったら膀胱炎など泌尿器系の病気の可能性もありますので動物病院で相談してみてください。


★なかなかトイレを覚えてくれない…どうしよう?★

猫のトイレトレーニングは簡単といっても、時にはなかなか覚えてくれない場合もあります。その原因としては、猫砂が気に入らない(粒が大きすぎる、軽すぎるなど)、トイレの場所が落ち着かない(明るすぎる、暗すぎるなど)、排泄の最中に飼い主さんがちょっかいを出す、じっと見つめられる、などが考えられます。砂の種類を変えたり、場所を変えてみて、どういったトイレを気に入るか探してみましょう。

それでもトイレ以外で排泄してしまう場合は、食事の後などにトイレの砂の中に猫の前足をそっと入れてみましょう。本能的に掘る行動が促され、これをきっかけにトイレで排泄するようになることがあります。

また、一度ケージの中で飼い、トイレを覚えた頃にケージから出すのも一つの方法です。サークル内の寝床以外の場所をトイレ用の砂で覆いつくし、その中に猫をしばらく入れておきましょう。

砂の上で排泄したら、その場所に排泄後の砂も少し含んだトイレを作ります。トイレできちんと排泄するようになったらそのトイレごとサークルから出してあげます。

それでも排泄せず猫が我慢をしてしまうとストレスにより膀胱炎などの病気を引き起こしてしまうことがあるので、そのようなことがないように無理に我慢をさせず、どうしてトイレトレーニングができないのか、原因を追求していきましょう。猫は人間が思っている以上にデリケートなのです。

もし、トイレをあちこちでしてしまう子がオスであれば、マーキングをしているのかもしれません。マーキングはオス特有のもので、いろいろな場所にオシッコをかけることで自分の匂いづけをして縄張りを主張する行動です。雄猫が性成熟を迎える頃(5〜7ヶ月頃)から始まります。トレーニングで改善できるものではありません。気になるようでしたら去勢の手術をすると大抵この行動はなくなるので、検討してみましょう。


★トイレを覚えた後も気をつけよう!★

せっかくトイレを覚えたのにその後、突然トイレを使わなくなったり、違うところで排泄をするようになったりすることがよくあります。この原因として最も多いのがトイレの汚れです。

猫はもともときれい好きなので、トイレが汚れていると別の場所で排泄し始めます。ですからトイレはこまめに掃除し、いつも清潔にしておきましょう。トイレの数は基本的に猫1匹につき、一個のトイレが必要ですが、長時間の外出でどうしても掃除ができないときは、砂を多めに入れておくか、さらにトイレを余分に用意し、常にきれいな場所で排泄できるようにしておきましょう。

また、急に新しい猫砂に変えるとトイレを使わなくなることがあります。そんなときは今までトイレに敷いていた残りの猫砂を、新しい猫砂に少し混ぜるといいでしょう。自分の匂いがついていることで猫自身も安心し、引き続き同じトイレできちんと排泄します。

トイレの場所を変えたければ、まず猫がトイレに慣れてから焦らずに少しずつ場所を移動させます。ただし、落ち着いて排泄できない所に移動するとトイレを使わなくなることがあるので注意しましょう。トイレを他の部屋に移したいときは慣れるまで両方の部屋に置くとよいでしょう。


簡単にトイレトレーニングができるといえども、すべての猫がそうだとは限りません。飼い主さんのペースではなく、何よりも、猫のペースに合わせてあげることが第一です。

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