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内分泌

多飲・多尿に要注意パート2 〜糖尿病について〜[内分泌]

ペットに多飲・多尿を引き起こす病気として糖尿病を取り上げてます。
人にも多い病気ですが、診断されてから長く付き合わなければならない病気ですし、猫では食餌のせいでなるものが多いと言われるいわゆる”生活習慣病”のひとつにもあげられますので、治療と予防の両方の手助けになれれば幸いです。



★糖尿病とは?★
 
「ペットにも糖尿病があるの?」と驚いた方も多くいらっしゃるかも知れませんが、実は目立って増えている内分泌疾患のひとつが糖尿病なのです。

通常、食餌を摂ると血糖値が高くなります。食品に含まれる糖質は消化、分解されてブドウ糖となり、血液に含まれて体をめぐり、脳や体が活動するためのエネルギー源として使われます。その血糖値を一定に保つ働きをするのがインスリンというホルモンです。

糖尿病とは、血液中のブドウ糖の濃度(血糖値)を下げる唯一のホルモンであるインスリンの分泌が少なくなる病気なのです。


★ペットが糖尿病になるとどうなるの?〜軽度の場合〜★

ペットが糖尿病になってしまったら、看病は当然全て飼い主さんが行わなければなりません。

病気の程度によって看護の方法は異なります。血糖値の上昇が大きくない場合は、食餌療法のみで維持することもあります。

この場合も栄養のバランスと量に細部まで気を配った食餌のみを与える必要がありますので、おやつを与えることはできませんし、「欲しがったから」とか「つい……」という言葉で行われる甘えは症状を重くし、寿命を縮める原因となります。


★ペットが糖尿病になるとどうなるの?〜重度の場合〜★

血糖値の上昇が大きい場合には、食餌療法に加えてインシュリンの注射を1日1〜2回接種する必要があります。毎日の仕事が生涯続きますので、飼い主さんが注射できるようになる練習をします。

このような継続的治療を怠けずに続けることができれば、毎日の生活は比較的健康なペットと同じように過ごすことができます。

しかし、飼い主さんが治療を怠ければ、そのまま健康を損ねて症状を重くし、他の病気原因となり、命を無くす原因になってしまいます。

合併症として膵炎、肝疾患、腎疾患、白内障、感染症にかかり易いなどがあげられます。


★糖尿病の原因は?★

動物でも遺伝性のものである可能性が推測されていますが、人間のように十分な家系調査ができないためはっきりしていません。しかし、人間と同じようにその生活環境が大きな要因であることは明確になっています。例えば、偏った食餌や運動不足、ストレスを溜めやすい生活を続けていると、発症する確率が高くなります。

その他にも、性ホルモンが理由で発症する場合も報告されています。例えば雌なら妊娠など、体の何らかの変化によって、ホルモンのバランスが崩れ、インスリンの作用が弱まってしまうために起こる可能性があります。去勢手術や避妊手術を行うことで、予防できることもありますので、かかりつけのお医者様に相談してみると良いでしょう。


★予防と早期発見!★

「異常に水分をほしがり、おしっこの回数が増え、1回の量も多くなる。それなのに体はだんだん痩せていく」というのが、糖尿病の一般的な症状です。肥満タイプの糖尿病もありますので多飲・多尿はやはりよい目安になります。

しかし、先ほど述べたように糖尿病は、目立った症状が現れにくいため、上記のような症状が見られてから病院へ連れていくと、ほとんどの場合既に血糖値が高くなってしまっています。

だからこそ、糖尿病にならないための予防策を、日常生活の中でできるだけ取りましょう。十分に運動をさせ、質の良い食餌を適量与え、糖分・塩分・油分の摂りすぎを防ぎ、肥満に十分気をつけましょう。また、避妊手術についてもかかりつけのお医者様と十分相談した上で行いましょう。

猫の糖尿病では軽度の糖尿病の場合、食餌療法のみでコントロールできる可能性が高いにも関わらず、小さい頃から好きな食べ物しか食べないようにしてしまった結果、病気のコントロールがうまくいかないケースがあります。
小さい頃からバランスの良い食餌を数種類あげて偏食にしないように心がけましょう。


★どんな治療をするの?★

ごく軽度の糖尿病であれば、食餌療法で維持していくことが多いでしょう。また、病状が進行していれば人間と同様インスリンを注射し、血糖値のバランスを整える治療を行います。完治することが難しい病気ですから一生インスリン注射を受け続けなければならない場合がほとんどです。

糖尿病はすぐに死亡に繋がる病気ではありませんが、かかってしまえば生涯の付き合いにならざるを得ない病気です。糖尿病になってしまってからも、ペットがどれだけ充実した生活を送る事ができるかは、飼い主さんにかかっています。毎日の食餌と運動の管理が大切です。


★定期健診を忘れずに★

糖尿病は気付かないうちに進行しています。毎日の生活管理と平行して、定期的な血液検査を行うとよいでしょう。糖尿病の場合、尿検査からその症状を早めに発見することもできますので、かかりつけの病院が薦める方法で定期的に検査してもらいましょう。


予防の方法が発達し、食餌の質が良くなった事で、ペットも長生きをするようになりました。また、獣医療の技術も革新している昨今、寄生虫や伝染病で亡くなる動物は少なくなっています。しかしその反面、豊かな生活環境がペットたちに生活習慣病を引き寄せることにもなっています。

人間の誤った愛情がペットたちに新しい病気をもたらしています。豪勢な食餌、好きなだけのおやつ、楽な移動手段…。これらを与えることで病気まで与えてしまっているのです。

大切な家族の一員であるペットにどのような人生を送ってほしいのか、そのために飼い主として何を行うべきなのかを考えてから行動する必要があります。

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